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ホリミヤ [Gファンタジーコミックス]



原作 HERO 漫画 萩原ダイスケ

陰キャ男子・宮村伊澄と陽キャ女子・堀京子のお互いの秘密の顔を知ったことから始まる超微炭酸系スクールライフラブコメディ!

原作HEROによる『堀さんと宮村くん』をHERO監修の元、絵を萩原ダイスケにてコミカライズした、漫画原作を別作者で漫画化という、ゲームで言えばリメイクのような珍しいタイトルである『ホリミヤ』です。

先に言っておくと、原作者のHEROは新潟出身で、管理人の割と地元にある、新潟のアニメ・漫画専門学校であるJAM日本アニメ・マンガ専門学校の卒業生なので、新潟補正が入っております(笑)

話に入る前に、この作品は実は若干込み入った展開がされておりまして、まずHEROによる漫画自体は、今現在も全話無料で、読解アヘンという本人のWebサイトで見ることができます。

この記事更新時点で、既にその話数は594話

本来の物語は140話で終わっているのですが、その後オマケという形でオマケが既に450話分くらい更新されているということになります(汗)

また、読解アヘンには過去このサイトで取り上げました短編集の作品についても今でも全話無料で公開されている状況です。

この堀さんと宮村くんの物語を、萩原ダイスケがリメイクしたので、タイトルはファンの間での略称であった『堀宮』をカタカナにした『ホリミヤ』になったといった感じです。

HEROの絵は純朴といいますか、割とあっさりしているのですが、萩原ダイスケの絵は描き込まれている状況となり、どのキャラクターも原作よりもイケメンさ、可愛さが増している状況となっています。

堀宮自体は、まだオマケが続いていると描きましたが、こちらのホリミヤは2021年を以って全16巻にて完結しています。

2021年の冬アニメとして、このホリミヤがアニメ化され、1クール全13話にて放送。



このコミック版最終回とアニメのエンディングがほぼ同時期で発表されるという、確実に狙っての展開であったであろうことがわかるようになっていました。

またホリミヤについては、この2023年夏の新作アニメとしてホリミヤ-piece-が放送開始予定ですが、これについてはまた後述させていただきます。



アニメ化展開だけではなく、実写ドラマ化もされており、またHEROの本来の『堀さんと宮村くん』のほうをベースにしたOVAもリリースされています。

長々と書いてきましたが、普遍的な題材でこれだけ様々な媒体で映像化、そして本作の漫画原作のコミカライズ化という異例の対応をされているということからも、このタイトルが非常に人気があるタイトルであるということをまずはお伝えしたかったということです(長い)

で、長い前置きはここまでで、ここからが作品のレビューですが、この作品の主人公は陰キャの男子・宮村伊澄(みやむらいずみ)とその正反対の位置にいる陽キャ・堀京子(ほりきょうこ)をメインとした青春群像劇といった作品となっております。

メガネをかけ髪も長く暑苦しい根暗な男子という評価が定まっている宮村と、クラスの女子と仲がよく、またその容姿とサバサバした性格から男女問わず慕われる堀はそれぞれ隠された顔を持っています。

宮村は実は、両耳と口の端にピアスを開けており、更には身体にはタトゥーまで入れており、髪を長くしたりしているのはそのピアスを開けている耳を隠すためのカモフラージュであるという理由なのです。

一方の堀は、クラス上での付き合いは程々にしていますが、放課後に遊びに誘ってもつれない返事でいつもすぐに帰っている状況。

その理由は、家を開けがちな両親に代わって、年の離れた弟の創太の面倒を見ていたり、家事を一手に引き受けているため、化粧っ気もなく仲の良い同級生と遊ぶこともしないという生活を送っています。

そんな二人は、学校ではほとんど接点がありませんでしたが、ある日道で転んで鼻血を出していた創太を堀家につれてきたのが、上述の宮村。

学校ではなく休日モードの宮村は、髪を上げピアスをし、眼鏡も外しているため普段とは全くの別人の容姿に。

そのため、宮村と全く気づかない堀は、お礼がしたいと宮村を家に上げますが、そこで初めて宮村は普段の学校での姿とは全く違う堀の状況を見て、そのことを素直に堀に伝えると、当然ながら堀も宮村のその普段とは全く違う姿に仰天することとなり、二人は学校では見せないお互いの裏の顔といった秘密を共有することになります。

それからは、二人は様々な出来事を経て、仲を深めていき、最終的には恋人関係になるのですが、その過程が色々と甘酸っぱい上質なラブコメとなっています。

超微炭酸系とはよく言ったもので、強く弾けるわけではないものの、どこか小さなところでくすぶっている様々な感情がひょんなことから表に出るところを情感たっぷりに描き上げているのがこの作品の魅力だと個人的には捉えています。

脇を固めるキャラクターたちも、憎めないキャラクターばかりで、最初は堀に対してややきつめの言動を取っていて嫌な奴ポジションのキャラクターとして出てくるものの、あとでその本性がわかり、一気に親しみやすいキャラにと変貌する生徒会長である仙石翔やその恋人である綾崎レミ、更にはしっかり者で、その二人を補佐する河野桜。

あとは堀に恋心を抱いていて、最初は恋のライバル、後に宮村の親友となる石川透、透の幼馴染でいつもうるさい井浦秀、石川と付き合いが長いものの、その関係は友達以上・恋人未満な吉川由紀、学校で話題になるほどのイケメンでありながら、異常なほど目が悪く天然ボケなキャラクターである柳明音、宮村のマンションのお隣さんでちょっと家庭事情に訳がありそうな沢田ほのかなど個性的なキャラクターが出てきます。

サブキャラクターもかなり曲者揃いなメンツですが、どのキャラクターも好きになるような魅力溢れるキャラが多く、またホリミヤの二人だけではなく、このサブキャラクターがメインを張る話も多くあり、ホリミヤの二人の物語と言うよりは、先にも書いたとおり青春群像劇といった作品になるかと思います。

原作は二人が恋人になるのは割と早期で、その後がいよいよ本編という感じですが、このホリミヤも同じ構成になっていて、二人が恋人になるのは割と初期の巻でその後のほうが長かったりします。

ホリミヤもカップルというよりは、バカなことをしあえる悪友みたいな感じの関係なのですが、それ故に時々出てくる恋愛描写がかなりキュンとさせてくれます。

どちらかといえば女性向けのタイトルかと思われますが、男性が見ても面白い作品であるのは間違いないです。宮村の過去など、少し重めな描写もありますが、最終的には笑って終われる、後味の悪さは残さない作品なので、ラブコメジャンルとしては非常におすすめできる作品です。

最後に、この2023年夏、具体的には2023年7月1日から、いわゆる2期に当たるホリミヤ -piece-のアニメがスタートします。

ホリミヤ1期は、主にホリミヤの恋愛をメインに追っているのですが、全16巻の話をかなり無理して13話に収めているため、原作での物語はアニメ化されていない部分のほうが多かったりするのですが、このホリミヤ -piece-については、その1期でアニメ化できなかった部分を補完する形のアニメ化であるのが間違いないと思われます。

実はこの漫画、恋愛部分の描写もいいですが、前述のサブキャラクターたちも含めた恋愛が絡まない日常回がかなり面白く、正直ホリミヤの本体はこちらではないか…と個人的には思っております(笑)

非常に笑える日常回が、尺の都合で1期ではアニメ化されていなかった部分が多かったので、1期よりもこの2期のpieceのほうが楽しみだったりします。

読んだ人ならわかっていただけると思いますが、個人的にめちゃくちゃ笑った宮村と仙石のプール回避回や、仙石・レミ・桜の調理実習回はPVで確定しているのと、あとは野郎キャラクターだけでのお泊り回などがあればもう神アニメ確定といったところで、それらがアニメで動くのが非常に楽しみで、pieceの放送が今現在、待ち遠しい状況にあります。(笑)

また、このアニメ化をきっかけにだと思いますが原作は既に完結した後にも関わらず、描き下ろしなどを収録したホリミヤ17巻が来月に発売される予定となっています。ファンとしてはこちらもマストバイになるのは間違いないですね。

個人的評価(5段階) 殿堂入り


ホリミヤ 17巻 A piece of memories (デジタル版Gファンタジーコミックス)

ホリミヤ 17巻 A piece of memories (デジタル版Gファンタジーコミックス)

  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2023/07/18
  • メディア: Kindle版





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