SSブログ

万能スキル『調味料作成』で異世界を生き抜きます! [モンスターコミックス]



漫画 天栗めし子 原作 あろえ

手からありとあらゆる調味料を出せるようになった、現世32歳、異世界10歳のタツヤの冒険とオネショタ騒動

ありふれたジャンルになっている異世界ものの一つ『万能スキル『調味料作成』で異世界を生き抜きます!』です。全3巻で完結済み。現世で32歳だったタツヤがある日目覚めると、突然異世界に飛ばされていました。

身体が小さくなり若返ったタツヤがステータスオープン!と叫ぶと、そこにはタツヤが10歳でハイエルフ、そしてレベル1なのにすでにレベルがMAXになっているというステータスが現れるのでした。

この手の異世界転生ものは、大体現世でトラックに轢かれたとか、ブラック企業で過労死ラインを超えるぐらいに働いていたとか、まぁそんな死に対する描写があるのがほとんどですが、この作品はそういった描写は端折られており唐突感が否めないところではあります。(普通に会社からギリ終電で帰ってきて作り置きのご飯を食べて寝たとあるだけ。なんとなくブラック企業だろうなという程度)

ステータスが弱すぎるものの、この手の異世界転生ものではお約束のチートスキル。

そんなタツヤが持っていたスキルは、30歳超えても女性経験が無いというだけのスキル『悲しみの魔法使い』という使い所のわからないスキル(実際作中特に役立つ描写はなかった)と初心な心(こちらは一切説明無し)、そしてユニークスキルとして調味料作成がありました。

スキルの説明によると

・思い描くように<調味料作成><お菓子調味料作成>ができる
・作成した調味料で調理をすると多様な効果を獲得

タツヤは前世で食べることが好きだったということで、料理もある程度嗜んでいたとのこと。

それを見越したスキルであろうという都合のよい解釈をして、早速調味料作成を行おうとすると、手から凄まじい勢いで醤油が出るのでした。

止め方も分からず辺り一面が醤油びたしにしてしまったタツヤですが、そのタツヤの前にモンスターが現れます。

レベルがすでにマックスでステータス的には低いタツヤですが、通称醤油ビーム
を出し、敵を撃退。

なんと、調味料で戦う異世界転生者が爆誕!という導入になっています。

調味料は、料理を作る補助的なものであれば何でもいいようで、話が進むに連れて卵(腐ったものまで作成できる)や、ハバネロソース、チョコレートやインスタントコーヒーなどの調味料作成を覚えていきます。

近くの街・フリージアの、これまたお約束の冒険者ギルドに行くと、見た目可愛らしいギルドの受付嬢であるリーンベルがおり、10歳相応の身体になってしまっているタツヤの面倒をあれこれと見てくれます。

その反面、タツヤが年齢にふさわしくないクエストを行っていることに対して、本気の説教モードに入ったり、恋愛というよりは保護者的な関係になっているのがリーンベルです。

まぁつまりオネショタってやつですね。ハイ。

ギルドには他に、大人のお姉さん的存在であるアカネ(リーンベルは先輩と呼ぶ)と、元気いっぱいボクっ娘のマールがおり、最終的にはこの3人からタツヤは気に入れられてハーレムのような状態になっていきます。

体格や超絶ステータスはもたないタツヤですが、ウルフに対しては醤油ビーム、身体が大きく醤油ビームではびくともしないオークなどは、ハバネロソースビームや腐った卵で撃退していきます。

これほど、ある意味緊迫感のない戦闘描写はなかなか珍しいですが、タツヤ自体はやはり慣れないモンスターとの戦いには最初は恐怖を感じており、リーンベルに優しく宥めてもらうまでは震えていたりという描写もあります。

相手の心を掴むには胃袋から、なんていうことばもありますが、前世で料理づくりが得意で調味料を自由自在に出せるようになっていたタツヤはギルドの3人娘に、手作りクッキーを振る舞うのですが、クッキーはこの世界では超高級品であるとのことで、そんなことともつゆ知らずのタツヤは普段お世話になっていることから、簡単に超高級品のクッキーを3人に渡してしまいます。

その結果、彼女たちは見事に胃袋を掴まれた…ということになりますね。

途中からリーンベルの妹でBランク冒険者であるスズが登場。

こちらも同じく、タツヤに胃袋を掴まれるも、スズのほうは実際に冒険者としてモンスターと戦うので、タツヤの戦い方(実際に戦っているところは見ていないものの事後を見て)を見て、タツヤを変な冒険者であると認識し、料理と併せて興味を持ち始めるのでした。

と、かんたんにあらすじを書いていきましたが、調味料で戦うというのはなかなか無い設定ではありますが、こちらのコミック版ではやや不完全燃焼で終わったかなという形です。

天栗めし子の絵は可愛らしく(タツヤ含めて)特にリーンベル・スズ姉妹は個人的にもかなりヒットなキャラなのですが、彼女たちとの関係も深く描かれる前に終わってしまったかなという印象です。

リーンベルの見た目については、作中でタツヤが言うように個人的にも天使なので、もう少し続いてほしかったかなという読後でありました。

とはいえ、調味料でもやり方次第でこんな戦闘描写をできるんだという、なかなかにユニークな試みのされている作品だと思いますので、興味があれば一読してみていただければと思います。

個人的評価(5段階) ★3







nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。