自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 1巻

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う1 （電撃コミックスNEXT） [ 九二枝 ]

• ショップ: 楽天ブックス
• 価格: 737 円

漫画：九二枝　原作：昼熊 　キャラクターデザイン：憂姫 はぐれ

究極の出オチ！？自動販売機マニアが異世界に自動販売機の姿で転生！（何をｒｙ

異世界モノには度々、人間以外のものに転生というネタも当たり前になっていますが、その中でももっとも奇抜なものの一つと言える『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』の1巻です。



主人公は自動販売機をこよなく愛する自動販売機マニア（名前の記載なし）

ある日、外回りで自動販売機で飲料を買おうとしたところ、異世界モノ恒例のトラックが登場。

そのまま轢かれて死亡…と思いきや、トラックは主人公の脇を紙一重でかわして、そのまま自動販売機に激突。

自動販売機が倒れたところを、とっさに受け止めようとしてしまった主人公は、そのまま重い自動販売機に潰されて圧死してしまうのでした。

トラックに轢かれたのは自動販売機で、その自動販売機に殺されてしまうことになった主人公。

自動販売機マニアとしては、この上ない死に方…と思いきや、次に彼が気付くとどこかの湖のようなほとりのところに、ポツンと立つ自動販売機として生まれ変わってしまうのでした。

あまりにも唐突な導入に、主人公も呆然。読者も呆然という急転直下の導入ですが、彼が生まれ変わった自動販売機はあまりにも無力。

当然ながら、手足が生えて自分で動けるということも無ければ、自分から喋ることすらもできません。

数日放置されたところで、カエル型のモンスターが主人公の元に襲来。

パターン化された機械音声だけは発声できるものの、動けない・喋れない哀れな自動販売機はカエル型モンスターにひたすら暴行を受ける羽目になります。

彼ができるのは、何やら与えられた力らしい結界を張って、カエルの暴力を弾き返すことだけですが、耐久力に制限があるようで、殴られるとどんどん耐久値と結界を張れるポイントが減っていく八方塞がり。

このままカエルに一方的に蹂躙され、そのまま第二の？人生を終えるかと思いきや、そこにラッミスという少女が現れます。

不思議な箱を目の前にしたラッミスは、ひとまずカエルを追い払ってくれて主人公はなんとか壊されずに済みます。

しかし、自動販売機で意思の疎通が全くできない主人公は、なんとかして自分がお金を入れて商品を購入することができる機械であることをラッミスに伝えるために奮闘します。

幸いいらっしゃいませという挨拶や、コインを入れてくださいというような最低限の機械音声が入っていたため、ちょうど腹を空かせ喉を渇かしていたラッミスは、自動販売機に並ぶ飲料をコインを入れて買うという自動販売機のシステムをなんとか察することができました。

お金を入れてコーンスープを飲んだラッミスは、その味の虜に。

自動販売機として転生した主人公は、どうやら生前に自動販売機で購入したものであれば好きなように商品として扱うことができ、また購入金額も自由に設定可能。

お金を払って購入してもらうと、結界などを張るためのポイントとして還元されるということに気付くのでした。

一通り、自販機の飲料で腹ごなしをしたラッミスは、実はスキル？的な能力として、怪力という能力を持っており、鉄の身体の相当な重さがあるであろうと思われる主人公の身体を担ぎ上げ、ラッミスの拠点とする街に一緒に連れられていくのでした。

ラッミスによってハッコンと名付けられた主人公は、ラッミスによって街の働く人たちの拠点に置かれることになり、主人公ことハッコンは当面の金策を得る手段を手に入れるのでした。

と、導入はこんな感じですが、ポイントが溜まってもハッコンが自由に喋れることはなく、そこはそうご都合主義とはいかない展開になっております。

ラッミスが可愛く、また自動販売機を使って冒険者達を様々な形で補佐していくハッコンの名コンビが、異世界で所狭しと活躍する姿を見せてくれます。

この作品、2023年夏アニメとして現在放送されており、このすさまじい設定については戸惑っている人も多い模様ですｗ



コミカライズのほうは、刊行ペースが遅く、2巻が出たのが1年後となっていますので、のんびり追っていこうかと思います。

個人的評価（5段階）　★5

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う１ (電撃コミックスNEXT)

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2022/03/25
• メディア: Kindle版

タグ：昼熊 九二枝 憂姫はぐれ アニメ化作品 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う コメディ 異世界モノ