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乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 1巻 [ドラゴンコミックスエイジ]


乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 01 (ドラゴンコミックスエイジ)

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 01 (ドラゴンコミックスエイジ)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/06/08
  • メディア: Kindle版



漫画 潮里潤 原作 三嶋与夢 キャラクター原案 孟達

ド外道男子が転生した乙女ゲーの世界は、強烈な『女尊男卑』の世界だった。

つい最近、アニメ化もされていた『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の1巻です。

主人公は男子サラリーマン(名前が語られていない)

この手の漫画に多い、ゲームや漫画、アニメなどを嗜むオタクであること以外はごくごく普通のサラリーマン。

そんな彼がここのところ、徹夜をしてプレイしているゲームは、妹から押し付けられた乙女ゲー

ギャルゲーとは逆の、1人の女性主人公に対して複数の男性キャラが攻略対象となるこのゲームは、決して彼の意志でプレイしているのではなく、海外旅行に行く妹が彼にコンプリートクリアをすることを厳命して押し付けられた一作。

彼が妹に逆らえなかったのは、完全に濡れ衣で母親に本来は妹の趣味であるBL本などを実家の兄の部屋に隠していたものが母親に見つかり、盛大にBL趣味があると勘違いされてしまっていたことから家族の誤解を解くために(妹は立ち回りがうまく兄より信頼されている)半ば脅されるような形で押し付けられたものであるということ。

当然乙女ゲーは彼の趣味ではないものの、コンプリートを目指すことになってしまった彼は、不眠不休で課金をしてでもクリアを目指します。

乙女ゲーですと、普通は選択肢や高感度を上げて特定のキャラと結ばれるのを目指す…ここはギャルゲーと一緒なのですが、彼がプレイするゲームはなぜか恋愛要素よりも、そこに打ち込まれている学園ものだったり、冒険者だったり、近隣諸国との戦争であったりと、妙なところに力が入っていて、コンセプト的にずれている感じがするタイトルなのでした。

2日完徹でようやくこのゲームをコンプリートした彼は、苦行から解放されたところで、急なめまいに襲われ意識を失い、そのまま階段から落ちて死んでしまうのでした。

次に彼が気づくと、彼は5歳の男児・リオン・フォウ・バルトファルトとして目を覚まします。

リオンの住む世界はそう、彼が死の直前にまでやっていた乙女ゲーの世界。

もともとゲームでも女性が相当強かったこの乙女ゲーは現実のものとなっても、やはり女性が女尊男卑と言っても過言ではないほど、非常に強い世界であるということ。

そして、登場人物も当然ながら乙女ゲーの主力キャラが出てくるわけですが、リオンはゲームにも登場していないモブキャラであるということ。

本来のゲームには名前ですら存在しない男子キャラが、前世のゲームの知識とコンプリートしたことですべてのキャラの性格・特徴やアイテムのフラグなどすべて知ったチート状態で、女尊男卑の男子モブには非常に厳しい世界で、成り上がるためにリオンの奮闘が始まります。

主人公…妹もそうですが、基本的にド外道とでもいうべき、一般的にクズと呼ばれるような考え方・行動原理を持っている部分があり、この乙女ゲーの世界でリオンはヒールとして生きていくことになります。

とにかくリオンの歪んだ性格と、女尊男卑の厳しい世界がうまいことマッチしており、リオンの行動は世の一般男性としては胸のすくように感じる発言も多いように感じます。

絵が綺麗で、特にメインヒロインキャラが非常に魅力的に描かれているので、サクサクと読める一作となっています。

リオンの性格は傍から見れば性悪と言ってもいいですが、漫画の主人公キャラとしてはなかなかに痛快なキャラにもなっており、後の巻ではゲームの主人公に恋するイケメン男子共に対してド正論と嫌味を叩きつけてなぎ倒していく様は爽快感を覚えるところもあります。

ヒロインキャラの魅力だけで読み進めていける作品なので、表紙絵を見て気に入ったらそれで買っても問題ないと言えるぐらいの作品かとも思います。

とはいえ、一巻のリオンは前世の記憶を取り戻したことと、世界観の説明、ゲームのメインキャラの顔見せぐらいの導入巻となっているので、1巻を読んで先を読みたいとなった場合は全巻一気に買ってしまうのもおすすめです。(コミック版は現在10巻まで発売中)

最終的にこの世界で、女性に支配されることなくのんびりと暮らしたいらしいリオンですが、自身の性格も相まって生粋のトラブルメーカーでもあります。

果たして、リオンが生きるこの世界で行き着く末路がどうなるのか?今後の展開が楽しみです。

あと、完全余談ですがカバー裏がすごい面白いことになっているのでぜひ見てみてくださいw管理人は電子書籍で読んでいますが、そちらでもちゃんと掲載がありました。

個人的評価(5段階) ★5


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