婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む～美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース！～ 1巻

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婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む～美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース！～ 1巻　[PASH! コミックス] [編集]

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む～美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース！～ 1 （PASH！コミックス） [ 桂イチホ ]

ショップ: 楽天ブックス
価格: 693 円

漫画桂イチホ原作ふか田さめたろう企画・原案みわべさくら

街外れに住む、俺様系最強魔術師が不憫健気令嬢を拾ってアレやコレやとイケナイこと（健全なこと）を教えていくラブコメ！

2023年秋アニメとして放送が予定されている「婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む～美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース！～」の1巻です。タイトルが長い（笑）公式の略はイケナイ教らしいですｗ

今年の秋アニメとして放送が予定されているタイトルですが、個人的にはつい最近まで全く知らず絵柄に惹かれて買ってみたのですが、個人的に大当たりな一作。

黒と白の髪を半々に持った（若干ブラックジャックに似ている）アレン・クロフォードがこの作品の主人公。

アレンは大きな街から一人、離れた森の中に住んでおり、自称人嫌いであるということと、目付きが悪いこと、最初は明かされませんが、かなり傍若無人な天才魔法使いであるため、魔王、あるいは人によっては大魔王と呼ぶような人もいるぐらいの実力者となっています。

そんなアレンがある日、森を歩いていると行き倒れた傷ついた少女を見つけます。

普段あまり人がこないところで、美少女が倒れているのはもう訳有り以外の何物でもなく、保護しようとするとその少女を捕まえようとしている兵士に囲まれてしまいます。

どうやら彼女はお尋ね者らしく、保護したアレンに対して少女を引き渡すように勧告しますが、さすがそこは魔王ということで、あっという間に魔法を使って兵士たちを撃退してしまうのでした。

その後少女を家に保護したアレンが新聞を読んでいると、ニールズ王国第2王子の婚約者のゴシップが紙面を賑わせているのを確認します。

曰く、ニールズ王国の第2王子の婚約者は毒婦と言ってとんでもない婚約者で、国税を使い豪遊、婚約者がいるのに不特定多数の異性との交友、そして国王暗殺を企てた人物であると。

そして、その不正を王子が暴き婚約者は囚われることとなったが、忽然と姿を消し、最終的に国を挙げてのお尋ね者となっている…その少女こそアレンが保護したシャーロット・エヴァンズ嬢ということです。

シャーロットは見た目はそんなことをするような人間には見れない可憐な少女。

そして、想像通り全くの無実の罪でお尋ね者とされているのでした。

そのことを、かつての自身の経験から人の目を見るだけで嘘を見抜くことができるアレンによって、見抜かれ、シャーロットは初めて自分が無実であることを信じてくれる人に出会うのでした。

まさに運命の出会い。

その後、彼女のあまりの不憫な境遇にアレンは同情し、遠慮する彼女を前に、半ば強引に自分の館に住まわせることにします。

そのときにとったのが、なんと心臓が3分後に停止するという呪いを自分にかけるということで、なかなか頭のネジがぶっ飛んだ主人公となっております。

こうして、魔法使いとしては天才ながらも、生活能力が皆無（自称）のアレンの館に掃除や食事の世話などをするためのメイドといった扱いでシャーロットは住むことになるのでした。

可憐な少女のシャーロットですが、お約束とでも言うのか、第2王子の婚約者とはいえども、家での立場は非常に悪かったようで、まさに不憫といった表現が似合う扱いを受けていたようです。

王族の婚約者という令嬢でありながら、家では虐げられ雑務なども一手にさせられていたようで、シャーロットはあまりにも人に頼ることをせず、また自分がやりたいことも何があるのかがわからない…そこでアレンがタイトルに有るようにイケナイことをシャーロットに教え込み、彼女の人生を幸せにしてあげたいというのがアレンの目標となります。

人嫌いかつ魔王と呼ばれる不器用なアレンと、全く自分の幸せについて考えたことがないかのような世間知らずのシャーロットの生活は非常に微笑ましく、イケナイことといっても、今までシャーロットが立場上できなかったこと…例えば甘いものを食べたり、オシャレをしたり、そんなことを自由にやっていいということをアレンはただシャーロットに教えるだけといったとても健全な内容となっております。

全体的にキャラクターが可愛く描かれており、特にシャーロットはキャラクターとして非常に印象的かつ、芯が通った設定になっておりますので、読んでいて不快感が全く感じられないところは、万人におすすめできるところですね。

どう考えても、今後はラブコメに発展していく内容であることはまず間違いないタイトルで、個人的に様々な要素がストライクなので、今後も続刊を追っていきたいと思います。

個人的評価（5段階）　★5