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2017/01/11  ナナマルサンバツ 3巻 [角川コミックス・エース]




漫画 杉基イクラ


学人の妹・笹島迅子登場!


クイズの面白さに目覚めた識達の前に、学人の妹が登場。


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クイズの奥深さに触れて、遂にクイ研に入部することにした識。
クイズの世界に識を誘った張本人の真理と、二人のクラスメイトで図書委員に
選出されている井上大将(いのうえだいすけ・あだ名はタイショー)が、真理への
下心に負けて、クイ研に所属することとなります。


競技クイズを本格的にやるにあたって、まず必要なのはベタ問などの定番問題の習得。
また、早押しの技術の習得が急務と考える笹島は、早速自作の問題と電卓を使った
簡易早押し練習を開始します(ここまでは前巻)


電卓のそれぞれの数字の上で、皆で手を置き、一番最初に数字が打ち込まれた
数字キーを押した人間が解答権を得るという、わかりやすい形です。
ちなみに、テレビ番組で使われるような本格的な早押し機は数万~10万単位の
値の張るものだとか。おもちゃのものなら、安価でアマゾンでもあったりしますが。


クイズの必須の技術の習得もそうですが、何より実戦に勝るものはないということで
正式な部でもないにもかかわらず、文蔵高校に宮浦高校のクイズ部のメンツを集め
合同練習という場を設ける学人。文蔵の三人と宮浦の新人の代表三人で学人と宮浦の
クイズ部部員で作った、問題を元にチーム対抗戦を行います。(なお御来屋は強すぎるため自分から降りた模様)


ルールは、三人がそれぞれ早押しボタンを押し、解答するものですが
自分の味方チームが押して解答権を得た問題は、もし押した人間がわからなくても
そのチームの誰かが、答えてもいいというルール。10問先取で勝利。お手つきは一点減点というルール。


宮浦は進学校で、クイズ部も正式な部として設立されていることから
実際にクイズに興味があるような人が集まっていますが、文蔵は真理だけは
クイズバカなのでいいとして、最近クイズの面白さを知った識と知識に
若干偏りがある、これまたクイズ素人の井上というメンツ。


文蔵側が不利かと思われましたが、元々知識量は豊富で
クイズのコツを覚え始めた識との連携で善戦します。
ただ、最終結果は宮浦の勝ち。傍で見ている御来屋にとっては物足りないようですが。


真理は、クイズをする意義を考えていましたが、頼れる仲間が出来たことによって
今はクイズに勝つのではなく、クイズを楽しむことにしようと思考を変えるのでした。


二校の交流戦が終わった後に、学人の妹と名乗る、関西弁を話す迅子が登場(登場自体は前巻から)
宮浦が持ってきた、早押し機を見て、おもむろに分解をし始める迅子。
どうやら、彼女は弱電部を名乗っていて、機械に強いようです。
学人のリクエストにより、早押しボタンを自作しようという目論見のようです。
なお、迅子はクイズ自体にはそこまで興味はない模様。


新たなキャラが登場した後は、日常的パートに。
井上の誘いがあり、部活動とは別に、街のゲーセンで井上と識でクイズをしようということに。
これが、某現実世界であったクイズゲームそっくりの作品になっているのですが、実はこの漫画はその某ゲームの問題を監修していた人たちが、制作に協力しているとのこと。これは、余談ですけれどね。


さて、その某ゲームに似たクイズゲームを、早速プレイする二人。
ただ、ゲームはロケテスト(実際にリリースする前にテスト版を置いて、プレイヤーの反応を見ること)中と
いうことで、店内対戦のみしか選べないようです。


そこで対戦相手となったチサトというプレイヤー。
最初は気づきませんでしたが、実はチサトは御来屋でした。
本名が御来屋千智というそうです。


このゲームをやりこみ、更にはクイズ部の次期エースとだけあって
二人がかりの井上と識でも、彼に押し勝てることは殆どありません。
ただ、ゲームに慣れていくにつれ、このゲームにおける様々なシステムの穴に
自分で気づき、チサトに一杯食わせることにも成功するのでした。


皆でクイズで盛り上がっていると、何やらガラの悪い男二人に
いつの間にやら詰め寄られている一行。何やら不穏な空気が漂いますが
そこにコスプレをした女の子が登場。間に割って入り、ゲーム勝負をガラの悪い男に
持ちかけるのでした。そして、それに圧勝。


図らずも識たち一行を助けることになった、この謎の少女。
かなりのゲーマーなようですが、メモをとってまでクイズをやっている識一行をみて
クイズガチ勢wとバカにしたような態度を取るのでした。


自分の好きなものを一方的に否定されたため、つい感情的になって
大声で反論してしまう識。どうやら、クイズは識にとって物凄く大きな存在になりつつあるようです。


順調に真理・学人によって、クイズバカにされつつある識と井上。
この巻では、競技クイズの基礎知識などの解説は無くなってきており
純粋に、クイズという同じ問題を解答者が一斉に追う、緊迫感と
チームプレイならではの、連帯感の描写に主眼が置かれるようになってきました。


まさに、青春部活動物語といった側面が強くなってきていて
自分がもし今、高校生だったら、こんな部活作って活動したかったなぁ…と
思うことしきりです。王道で奇をてらった作品ではありませんが
安定した作画とストーリー展開でグイグイと読者を引き込んでくる力強い作品ですね。


この巻にも、巻末にペーパークイズ50問。
こちらの歯ごたえも、一般人にとっては十分です。


個人的評価(5段階) ★5

1巻の感想はこちらから
2巻の感想はこちらから





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