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2016/12/24  甘城ブリリアントパーク 4巻 [ドラゴンコミックスエイジ]




原作 賀東招二
作画 吉岡公威
キャラクター原案 なかじまゆか


甘ブリに歌姫誕生!彼女の名前は中城椎菜!


パークの運営の話は一休み。今回の主役は、中城椎菜(ちゅうじょうしいな)という女の子の話。


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前巻で、バイト採用の話がありましたが、採用されたうちの1人
現役女子高生の中城椎菜が、この巻の主役と言っていいでしょう。


身長140センチ・体重35kg。全国の平均で言えば小学5年生レベル
ちっこい身体の椎菜は、西也たちと同じ学校に通う高校生です。


入学当初から、自分の見た目を気にし高校デビューを上手くやらなければ…と
意気込んでいた彼女でしたが、見事に最初の自己紹介でカミカミになってしまい
それが原因で高校デビューに遅れてしまい、ぼっちになってしまうのでした。


学校の昼休みも居場所がなく、便所飯なども衛生的な観念で躊躇してしまう椎菜。
いい場所を求めてさまよっていると、ひとり飯にはちょうどいい場所を見つけるのですが
そこには、既に西也がいるのでした。


そして発動する、西也の悪い癖。
目の前に現れたちっこい後輩に、容赦なくいつものような言葉を投げつけるのでした。


学校では非常に中途半端で、完全に孤立した状態の椎菜。
そこで、自分を変えるための一念発起とばかり
高校生になったので、バイトをしようと思い立ちます。


ネットで求人情報を調べると、ちょうどおあつらえ向きに甘ブリの
キャスト募集の求人が目にとまるのでした。
彼女は小さい頃に買ってもらったモッフルのぬいぐるみが大好きだそうです。


早速、面接に応募するも、途中で道に迷ってしまい、面接に遅刻してしまった椎菜。
なんとか会場にたどり着くと、そこにはバックヤードを掃除している西也といすずの姿があるのでした。


学校であった印象最悪のイケメン男が、何故か目の前に居ることに戸惑いを覚える椎菜。
二人が椎菜に気づき、椎菜は面接を受けに来たと告げるのですが…西也は不採用の一言。
曰く、労働基準法にひっかかる(小学生だから)
またしても椎菜にとっては屈辱的な対応を二度目も受けてしまいます。
西也は、学校で一度あっただけの後輩は覚えていなかったようです。


面接の結果もそうですが、学校で一度会ったにも関わらず全く自分のことを
覚えていなかった西也に対してのイライラがつのり、彼女はストレス解消にと
ヒトカラ(一人カラオケ)を行います。どうやら、彼女は店員にも一目置かれるほど歌が上手いようです。


ヒトカラの最中に、実はいすずからメールが入っていたようで
歌に夢中で気づかなかった椎菜。内容は、面接のやり直しをさせてほしいということでした。
ネコの手も借りたいほどの状況で採用試験の面接に来たのは、椎菜以外に二人の計三人(前巻ででてます)


そのため、見た目は幼くてもれっきとした高校生である椎菜を雇うことに決めた西也。
面接などはなく、やるのかやらないのか?の二択であり、椎菜はやることを西也に告げるのでした。
…やはり、噛んでしまいましたが。


彼女がバイト初日に配属されたのは、なんとモッフルのお菓子ハウス。
本来なら、モッフルの場所に配属されることは喜びなのでしょうが、バイトの説明会で
何故か怖い上司的な格好で現れたモッフルに椎菜はビビリまくるのでした。


その後は案の定。モッフルは、バイト初日でまだ右も左もわからない状況の椎菜に
ダメ出しをしまくります。気弱な椎菜は、早くもバイトを辞めたくなります。
初日で心折れかけた椎菜を救ったのは母親が作ったアップルパイでした。
そして、椎菜はあと一回バイトに行こうと一日で辞めることはしないようにするのでした。


ここからは椎菜の奮闘と、パークの内情が並行的に描かれていきます。
そして、彼女は甘ブリの歌姫として、デビューすることになります。
その歌の上手さは、西也すらうならせるほど。最終的にはCDまで出すことになるようです。


モッフルは、実は昔、椎菜の父親と飲み仲間だった事があるそうです。
とはいっても、行きつけの飲み屋で月一度顔をあわせる程度の…。
歌のライブを成功させた椎菜に、モッフルは父親の話を椎菜にするのでした。


というわけで、漫画の帯によれば、原作でも人気が高いエピソードの
「中城椎菜は逃げ出したい!」という話の再現版だということです。
なるほど。こういう成長物語は実に共感が出来ますね。椎菜は健気です。


椎菜の成長過程が、ゆっくりと丁寧に描かれており
単行本一冊をまるまる使う価値はあるということでしょう。
少しホロっと来る場所もあります。


最後に一話だけ、甘ブリのPVを改めて作成しようという話がありますが…
こちらは完全にギャグ回。様々な方面から意見を募ったところ
とんでもないPVが出来上がりますが…。どんなPVかは是非ご確認を。


前巻のギャグ巻でも多少でてきた、甘ブリの経営的な話がこの巻では全くでてきません。
経営的な話が出てくると、どうしても話が重くなってくるので、今回は気楽に読める巻となっていると思いますね。


個人的評価(5段階) ★4

1巻の感想はこちらから
2巻の感想はこちらから
3巻の感想はこちらから





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