2016/12/19 お前はまだグンマを知らない 4巻 [BUNCH COMICS]
漫画 井田ヒロト
グンマの前に新たに現れる刺客！！その名は…ニイガタ！！
前巻ではタイムリープまでしてしまったハイテンション・グンマギャグ漫画
お前はまだグンマを知らないの4巻です。
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最初の方は、前巻からの続きで、長州の吉田松陰の話が少し続いています。
松陰は史実では、29歳の若さで死んでいるわけですが、その死の間際のところまで
この巻では描かれています。で、最終的にグンマ県は吉田松陰によって作られたと
まぁ、トンデモギャグ理論で話が締めくくられるわけですが…。ギャグ漫画なので良いのでしょう（良いのか）
松陰との邂逅の後、いつの間にやらタイムリープを起こした赤城山の
頂上付近で気が付く一行。無事に現代に戻ってくることは出来たようです。
赤城山についてのウンチクがありますが、赤城神社という名前の神社や
それにまつわる神社が全国に散らばっているのは知りませんでした。
ニイガタにも二つあるとか。霊験あらたかな山なんでしょうね。
どうやら、他のクラスメイトも赤城山で霧に巻かれたあと
タイムリープをしていたらしく、赤城山すごすぎということがわかりました！
中盤では、初めて二矢が神月を自分の家に招待しますが、轟の家族はやはり異常者が多いようで…。
地下にある特殊な家になっている中で、普通の部屋に迷い込む神月。
そこはなんと、一矢の部屋。そして、そこで一矢が自分が映った写真を大事に保管しているのと
その周りに友情についての本が多数あるのを確認するのでした。
あかん。これヤンデレや…。
一矢の歪んだ友情は別として、二矢は二矢で色々人格破綻していますが…。
まぁ、グンマ人なら許される！…のかもしれません？
そして、この巻の最大の見どころは、神月に続く新たな転校生。
隣県のニイガタからやってきた女の子・相良（あいら）シーナの登場です。
他県人にはとことん警戒の意志を示す、グンマ人でありますが、彼女は
神月とは違い、グンマ人のソウル遊戯（なんだそれ）上毛かるたを全て暗記しており
シーナ自身も、グンマが大好きと答えるのでした。
その言行一致に、一気に心を許すクラスメイト達。
相良シーナは、もうネイティブグンマ人という評価が高まりそうな時に
現れたのがJKJのボス的存在である篠岡。
彼女は、上毛かるたの上句を読み、相良シーナに下句を答えさせます。
その問にすらすらと答えるシーナ。やはり、彼女はグンマ人以上にグンマ人！
次に篠岡が出した句。草津よいとこ？と問いかけ
シーナは薬の温泉（くすりのおんせん）と答えます。
しかし、この句の実際の読み方はこうです。
草津よいとこ薬の温泉（いでゆ）
この致命的な間違いにより、相良シーナは神月達の学校をニイガタの出先機関として
洗脳しようとする、ニイガタの刺客であったことが判明します。
そして、シーナは生徒会長選挙に出馬。自分が勝利し、ニイガタの勢力を拡大しようと目論むのでした。
ニイガタの侵攻を指を加えて見ているわけにはいかない…グンマを愛する篠岡は、同じく転校生で
チバから来た神月を、その対抗馬として立てるのでした。
実際の日本の政治の世界で、過去あったニイガタの田中角栄とグンマの福田赳夫の
熾烈な政争であった、角福戦争が、ここグンマの地で再び起ころうとしているのでした…。
その生徒会長を決める対決は、何と上毛かるた対決。
神月は上毛かるたの句を少し知っている程度であり、上毛かるたをほぼ暗記している
相良シーナとの力の差は歴然。そこで、神月は上毛かるたの特訓を始めるのでした…。
というわけで、この巻は上毛かるたがメイン。
上毛かるたのウンチクがこれでもかと出てくるのは相変わらず。
テンションの高さは維持されており、人を選ぶ漫画でしょうが
確実に作者はぶっ飛んだノリで描いているのであろうことは伝わります。
さて。この疑似角福戦争の勝者やいかに？
ニイガタの侵攻とだけあって、ニイガタの豆知識も出てきます。
もう少し掘り下げて欲しかったなとも地元人の私は思ったり。
あと、ニイガタを代表する製菓メーカーは亀田製菓だけじゃない！
ブルボンを忘れては困る！！と、ブルボンをこよなく愛する
隠れブルボニストの管理人は声を大にして主張します。（何）
個人的評価（5段階） ★4
1巻の感想はこちらから
2巻の感想はこちらから
3巻の感想はこちらから
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