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2016/12/11  賢者の孫 1巻 [角川コミックス・エース]




原作 吉岡剛
作画 緒方俊輔
キャラクター原案 菊池正治


事故に巻き込まれた青年は、異世界に転生し賢者の孫となった。


最近流行りの、異世界転生モノである賢者の孫です。

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日本の東京と思われる街で、普通に会社員として働く、1人の特徴もない青年が主人公。


やや、ブラック企業と言われるような境遇の会社に、勤める彼は
特に彼女や家族が居るわけでもなく、仕事が終わればゲームやDVDを
見ることだけを趣味にしているような、普通の一般人です。


ある日のこと。いつも通り、仕事を夜遅く終えて、帰宅の途に彼がつこうとすると
途端に、彼の中に言い表すことの出来ない虚無感が彼を襲うのでした。
なぜ、自分はこの地球に人間として生きているのか…いくら孤独とは言え
こんなことを急に思う自分を不思議に思っていると、彼はそのまま事故にあってしまうのでした。


そして、舞台はとある異世界…ファンタジー世界へ。
既に老人と言っても、差し支えないマーリンが、森の方に歩いていくと
魔物に襲われた、無残な状態になった馬車を見つけるのでした。


馬車に乗っていた人は、全て惨殺され既に息絶えており
その惨状に、思わず眉をひそめるマーリン。


せめて、弔ってやろうとした時に、馬車の中から赤ちゃんの鳴き声が聴こえてくるのでした。
魔物に襲われながらも、少し怪我をしただけで、生き延びた赤ちゃん…マーリンは奇跡だとひとりごちます。
そして、身元を示すものも何も無かったことから、マーリンはその赤ちゃんを自分の孫として育てることにしたのでした。
それがこの物語の主人公であるシン=ウォルフォードになります。


マーリンは、この世界では知らない人が居ないと言ってもいいぐらいの
英雄的存在であり、マーリンとその相棒であったメリダで、数々の武勇伝を残しています。
彼らは賢者と導師と呼ばれており、大衆劇の題材にされるぐらいの人物です。


そのマーリンに、孫として英才教育を施されたシン。
日本人だった頃の彼は、ゲーム好きであり、この実際に魔法が使える
この世界の虜となるのでした。


そして、賢者であるマーリンから魔法の師事を受け、メキメキと非凡な才能を発揮していくのでした。
更に、魔道具を作れるメリダからの教え、英雄であるために王族とも知り合いであるマーリンのツテにより
元王国の騎士団総長であったミッシェルから、武芸も施されており、そちらでも非凡な才能を発揮しているという
まさに、完全無欠のチートクラスの力を持った個人として、シンは育ちます。


シンが15歳になった時、シンを育てたマーリン・メリダを始め
成人の祝を、その関係者で行うことになりました。


そこで判明した事実…それは、マーリンやその周りの人は
シンを強くするための教育は施してきたものの、実はこの世界で生きるための
常識を全く教えていなかった…ということに、改めて気づいたのでした。


なんとも間抜けな話ではありますが、シンは既に15歳まで育ってきているわけで
今から常識を教えるにはどうすればいいのか…そこで、王都にある魔術学院に
シンを入学させることを、マーリン達は思いつくのでした。
同年代の友達ができれば、それと同時に常識も身につくはず…という期待を込めて…。


シンが持つ力は、一国の軍事勢力絵図を簡単に塗り替えてしまえるほどの
力があります。理由はわかりませんが、幼少の頃からの英才教育の賜物なのか
彼は、魔法の威力・センス・知識は既に、人外レベルまでに育っており
また、武術もそこら辺の大男も全く変わらないような力を持つに至っているのです。


常識はずれの力を持つ人間の、常識を学ぶための学院生活が始まります。


漫画の帯にも書いてありますが、俺TUEEEEEE!!!したい主人公…というわけでもなく
その力を抑えながら、常識を学ぶということがメインの作品になっているようです。
なんというか、ジャンプの往年の名作「燃える!お兄さん」の主人公である、国宝ケンイチを彷彿とさせるような設定ですね。(作品の例えが古くて申し訳)


とはいっても、シンは常識は知らないとは言え、ケンイチよりは破天荒ではないと思います。
ただ、前世の日本人の記憶がある(名前など、細かいことは覚えていないようですが)のに
常識云々というのも、ちょっとおかしな話かなとは思います。


また、子供の頃からこの世界の英雄達に英才教育を施されたとは言え
なぜ、他の力を持つ魔術師も驚くような魔術が使えたりするのか、その理由の説明が乏しいです。
元の世界で、魔法に興味を持っていたとはいえ、子供の頃からの英才教育は、別にその世界の人間でも
恵まれた環境があれば受けられるものでしょう。シンがなぜ、このような才能を持つのか…今の時点では全く明かされません。伏線になっているのかもしれませんが…。


要は、転生モノの主人公にしては、転生した前世の境遇は、あまり活かされていないと
今の時点では評価せざるを得ません。前世で、何かしらの趣味とか特化したような才能が
あったわけでもないようなので、この点は設定に違和感を感じます。


常識も、ある程度考えれば前世でも大人だったわけですので、順応は
すぐに出来るとは思うのですが…次巻予告などを見る限りでも、なかなか
この常識が身につかないようで…どうしてもこのあたりの細かいアラに目が行ってしまいます。


俺TUEEEE!!!は見てて爽快感はあると思いますが、設定の弱さがどうしても気になってしまいますね。
今後の展開のさせ方次第だと思いますが、シンがあまりに成長しないようだとウンザリしてしまうかも。


シンのことはこれぐらいにして、この漫画を買った理由の8割ぐらいが表紙の女の子買いなわけですが…。
ファンタジー世界で、このような格好をしている云々の是非は置いとくとして
彼女(シシリーといいます)は、街のゴロツキにナンパされているところを、シンに助けられ
シンに一目惚れしてしまいます。このシシリーは可愛い。うん。可愛い。(大事なので二度言いました)


緒方俊輔が描く、このヒロインは肉感があり、ちょっと色っぽいところがたまらんですね。
他の作品で言えば、はなまる幼稚園などの作者・勇人が描く女性キャラクターに雰囲気が似てます。
女友達のマリアにからかわれて、恥ずかしがる彼女がまた可愛い!


というわけで、個人的にはシンの破天荒な物語より、このシシリーの
活躍だけを注目してみたいかなぁと。我ながら邪な心全開ですw


個人的評価(5段階) ★2(シシリーの可愛さは★5←)





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