SSブログ

2016/08/31 狼少年は今日も嘘を重ねる 3巻 [ファミ通クリアコミックス]




作者 namo


牡丹フラグ成立。ますます泥沼にハマる狼少年。


というわけで、先日最新刊が出まして購入しましたので
早速レビュー。1・2巻の感想へのリンクは記事の最後に。


スポンサードリンク





前巻の感想でも書きましたけれど、葵ともう一人のヒロイン牡丹。
先の巻で、啓太郎とのフラグ立ってしまったとわかってしまったわけですが
やはりというか、今巻で牡丹も自分の気持ちに気づいてしまいます。


牡丹としては、今まで恋愛事には、葵の面倒(?)を見ていたせいもあってか
全くもって疎かった状況だったのですが、啓太郎のさり気ない優しさに気づいて
遂に落ちてしまったか…という状況ですね。


この巻では、葵と牡丹の共通事項、古書フェスというイベントが開催され
そこで啓太郎の姿とイツキの姿でダブルブッキングしてしまった状況から
話は始まります。予定を確認しなかった啓太郎のミスは後々大きな嘘を更に重ねる理由となってしまいます。


葵は葵で、イツキとふれあううちに、自分の知らない様々な一面に気づき始め
少なくとも、図書室のいばら姫と呼ばれていた時代よりは、様々な表情を魅せるようになり
また、イツキのことを女として好きであると告白までしてしまいます。


イツキに言い寄る宮間を見て、何故か嫉妬の心がふつふつと湧き上がった葵は
宮間に対して、イツキが好きであると宮間に伝え、その証明としてイツキとキスしてしまうのでした。


思いもがけず、キスをされた啓太郎としては、あこがれの女の子の初キスに舞い上がる…
というわけではなく、彼女を騙しているという罪悪感に苛まれることになります。


牡丹は牡丹で、最初自分の恋心に気づかなかったようですが、友達に
啓太郎を見ている時の、自分の心境を問いただされ、自身が啓太郎に惹かれていることに
遅まきながら気付くのでした。最初は葵に近づく啓太郎を快く思っていなかった啓太郎が
いつの間にか気になる存在になっていた…その心境に至る過程が自然に描かれています。


夏休みの古書フェスをなんとか、一人二役で凌ぐ啓太郎。
しかしあろうことか、ちょっとした油断で自分のカバンの中身を牡丹に見られてしまいます。
しかしここは、牡丹がイツキと啓太郎は付き合っているのだと勘違いして何とか嘘はバレずにすみました。


その後新学期になり、ある日、家の階段から落ちて足をくじいてしまった牡丹。
その痛みを押して、図書委員会の仕事を怪我を隠しながらする牡丹。
しかし、その様子を見て啓太郎は牡丹の異変に気づきます。
そして、彼は当然のように牡丹に優しい一言をかけるのでした。


ここで、牡丹のフラグが正式に成立。今まで自分の気持ちを認めたくなかった
牡丹も遂に、啓太郎に対しての恋心を自覚するようになるのです。
その辺りの表現が詩的にされていて、牡丹の心の変化を感じ取ることが出来ます。


そして、イツキと葵と牡丹で集まった際に、葵が席を外したタイミングを見計らって
牡丹はイツキに、自分が啓太郎に惹かれていることを告白するのでした。


葵という本命がいながらも、牡丹の告白を結果的に直接聞くことになってしまった啓太郎。
彼の嘘は、もはや留まることを知らずに、どんどん肥大していっている状況です。
牡丹の告白をもって、次巻へ。実に気になる引き方ですね。これは次巻が今から待ち遠しくて仕方ないです。


この巻では、葵と牡丹の魅力が更に掘り下げられ、二人共人間的に更に魅力的になってきています。
話がどんどん盛り上がってきて、非常に先が気になる展開になってきました。


ただ、2人の魅力とは別に、奇妙な三角関係状況は、更に歪になって
こじれている状況であり、今後啓太郎のウソは必ずバレる時が来ます。
果たして、啓太郎に待ち受けている運命やいかに…。


2人の魅力が前面に押し出されていくにつれて、話もどんどん面白くなっています。
個人的にイチオシの作品になっています。

個人的評価(5段階) ★5

1巻の感想はこちら
2巻の感想はこちら




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。