2016/08/07 狼少年は今日も嘘を重ねる 2巻 [ファミ通クリアコミックス]
作者 namo
昨日の記事から引き続いて、狼少年は今日も嘘を重ねるの2巻をレビューしていきます。
前巻で、女装姿のイツキさんとして、葵の男嫌いを治すために
嘘つき狼少年になることを決意した啓太郎。
そこに、幼なじみで彼女のお目付け役といった牡丹が加わり
狼少年の苦難はまだまだ始まったばかり。
スポンサードリンク
男の姿では、全く進展がありませんが、牡丹にとっては
啓太郎は同じ図書委員ということで、葵の行動記録をとっているところを
前巻終わりで牡丹に見られてしまったため、葵のストーカーとして啓太郎は認識されています。
牡丹も図書委員であることが明かされたのは、今巻のはじめになりますが
またしても、啓太郎にとっては悩みの種が増えたということですね。
ただ、女装している時は葵も自分に全く警戒していない素の表情
見せられるようになり、徐々に徐々にではありますが、男嫌いの克服に進展がみられるようになります。
東奔西走する啓太郎ですが、ここで大きなハプニングが。
ひょんなことから、自分の学校で女装姿で潜入するハメになった啓太郎。
牡丹からのストーカー疑惑を解消するために、あえてリスキーな行動をとったのですが…。
学校の屋上で、牡丹と話していると、以前葵を路上で強引にナンパしようとした
男子生徒が登場。そして何をするかと思えば…
イツキ姿の啓太郎に告白！
これは…
ホモォ┌（┌＾o＾）┐
ってやつですかい！？←
というわけで、葵の男嫌いを治す前に最大のハードル？が立ちはだかりました。
宮間（みやま）という男子生徒は、完全にイツキに惚れてしまったようで
まさかの、こんなところでも狼少年は嘘を重ねてしまうという大惨事に…。
しかし、この宮間は結構男気があるようで、最初は不良であることを理由に
イツキも上手くかわしたのですが、その後真面目に改心して再度
イツキに言い寄るという…。コイツは強い（確信）
そして、その本気の告白に一瞬でもドキッとしてしまう啓太郎。
ホモォ┌（┌＾o＾）┐
と、二度目のネタを書いたところで、本筋に戻りましょう。
この巻では、より葵のキャラが詳しく掘り下げられています。
葵は、特に本が好きで、古書店でのちょっと古めのハードカバー本を
手にとって読むことが好きだとか。そして、お気に入りの古書店が
実は牡丹の実家だとか。葵と牡丹の関係が明かされるわけです。
好きな本の事になるとテンションが上がる葵。
自分の好きな本を、イツキにオススメする姿では
学校では一度も見せたことのない素の姿なのでした。
牡丹は牡丹で、かなりの本好きであることも発覚。
実家の古書店で、オススメ作品などをディスプレイして販促している模様。
ちなみに、牡丹の実家からの帰り道に、先の宮間が現れ
葵の前で、イツキに告白する姿ですが、その光景に
なぜかもやっとした感覚を覚える葵。
どうやら、葵も一つの感情を覚えてしまったようです。
百合…ではなく、イツキが啓太郎であることを本能的に察知している可能性がありますね。
ただ、彼女は確信に至っていないので、自分にはアブノーマルな性癖は無いと言い聞かせていますが。
この巻の最後は、再び啓太郎と牡丹の図書委員の光景。
啓太郎がストーカーではないとの誤解が解けた今の牡丹は
今や、数少ない啓太郎とまともに話せる女子という存在になっていました。
2人で、放課後の図書館で図書整理の仕事をしていると
牡丹は軽く違和感を覚えます。違和感の正体は不明ですが
目つきが悪く、今まで多数の人に避けられてきた啓太郎は
色々と気を使って生きているという話を牡丹に聞かせます。
そしてふと、啓太郎が牡丹の背では届きにくい場所に
本を片付けたり、効率よく仕事が出来るように半ば無意識に
啓太郎が動いているということに気付くのでした。
そんな啓太郎の行動を理解している人間が殆どいないこと。
牡丹は唐突に、啓太郎に自分に気を使うことを禁止するのでした。
あ。これは、フラグですね。
その後、2人が好きなアメコミについて話が盛り上がり
レアな新刊を手に入れた牡丹と、イツキが告白されるのを見て
もやっとしてしまった自分が不思議でしょうがないという2人の対比で次巻へ。
この巻で、一気に話が動き出した感じですね！
女性の姿では葵、男性の姿では牡丹、それぞれ啓太郎が特別な存在になってきており
話が大きく展開してきて、先が非常に気になる状況となっています。
後は、イレギュラー的存在の宮間もどうなるかですね。
最新刊が12日に出るようなので、3巻の展開に個人的に期待大となっています！
個人的評価（5段階） ★4
1巻の感想はこちらから。
コメント 0