2013/09/22 のりりん 4巻 [イブニングKC]
漫画 鬼頭莫宏
自作自転車を組み上げよう
等々力に負けた丸子。
しかし、その心境には変化が訪れていた…。
スポンサードリンク
今まで、頑なに否定してきた自転車ではあったけれど
その楽しみ、面白さに開眼します。
今までは、陽子から借りていた自転車でしたが
その自転車を返し、自前で自転車を購入することを決意します。
となると、次に出てくるのが自転車選び。
ロードの自転車は、幾らぐらいして必需品は何なのか。
はい。ここでまた陽子さんのウンチク講座がスタートです。
自転車の材質から、必要なモノ、経費などを事細かく解説してくれています。
これは、実際にこれから自転車（主にロード）を乗ってみようと考えている人にはかなり参考になるのではないでしょうか。
漫画ならではの、絵と要点を抑えた説明は、全く自転車のパーツなどを知らないワタクシでも簡単にある程度理解することが出来ました。
まぁでも、やはり予算としては15万ぐらいは欲しいということで
やっぱり、それなりの趣味の道を極めようとするとお金がかかるものなのだなぁと改めて思ったりもするのですが（笑）
後半では、仲間の一人であるヒガシの彼女ミナミが荒れます。
自転車をみんなに触発されて自分も乗ろうとしたところ
身体に合う、タイヤのホイールが無いということで、門前払いされてきてしまったとのこと。
ここでまた、陽子さんのウンチク。
現代ロードでは、ホイールやフレームの小さいもの（規格として650Cというそうな）をほとんど扱っておらず
身体が小さい人は、無理をしてでも大きな身体に合わない700Cという規格を使わざるを得ない現状があるということ。その辺りの事情を非常にわかりやすく説明してくれてます。
この辺りは、多分に作者の主張も入っているところであると思われるので、何か複雑な思いですね。
ぼやくミナミのために丸子は、自分も650Cの規格に乗ると言います。
更に老松という新キャラも登場。
自身の自転車哲学を持っている男。
等々力以上に口が悪く、現代日本に於ける自転車事情に関して、悪しざまに言う老松の言に、チクリと来る人も居るのではないでしょうか。
カラモモさんを自転車素人と怒鳴りつけて、後にその事実を知った丸子と口論。
舌戦でやり合うも、等々力の時とは違って、大人の余裕が見えますね。
丸子との出会いは最悪でしたが、陽子曰く、頼りになるおじちゃんということで
丸子専用の650Cの規格フレームを探してもらうことに。
そして、それを見つけてくる老松の有能さ。惚れるわ←
しかし、昨日あれだけやり合った丸子の知り合いにパーツだけをみすみす渡す訳には行かないと
老松は丸子に勝負を持ちかけます。それが、スタンディングスティル。
要は、自転車を止めた状態で足を付かずに居る状態のことを指すのですが
やったことがある人なら分かると思いますが、これって難しいですよね。
ママチャリで自分も遊びで試してみますが、出来た試しがありません（笑）
ママチャリとロードじゃブレーキ、グリップ性能とか違うのかも知れませんが。
練習している老松と、その他のメンバーじゃ差があり過ぎるということで
丸子たちはリレー方式で老松に勝負を挑みますが、あえなく撃沈。
どうしようもない状態のところに、デブのヒガシが通りかかります。
デブですが、運動がメンバーの中では一番できるというヒガシ。
なんと、あっさりスタンディングスティルをこなしてしまいます。
勝負がつかない状態で、ヒガシが腹が減ったというのでラーメンを食いたいと勝負の最中にも関わらず言い出します。
どうやって食うんだよと皆から突っ込まれるヒガシ。
こうすればいいと、両手を離すヒガシ。しかし、スタンディングスティルは崩れない。
その様子を見た老松は、笑いながら自分の負けと言うのでした。
勝負にも勝ち、無事ブレードというフレームを入手した丸子。
自転車を早速組んでみようと決意したところで、次巻へ。
老松さんがステキキャラ過ぎて惚れる。一体幾つなんでしょうか。
内容としては初歩的なんでしょうが、やはりこれからロードを乗ってみたいという人の入門にはぴったりの著書なのではないかと思います。
個人的評価（5段階） ★4
1巻の感想はこちらから。
2巻の感想はこちらから。
3巻の感想はこちらから。
- 作者: 鬼頭 莫宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/06
- メディア: コミック
漫画・コミック ブログランキングへ
コメント 0