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2013/09/09 γ―ガンマ― 1巻 [少年ジャンプコミックス]





漫画 荻野純

ヒーローたちの裏側はこんなもの?

ファンタジーと現実が融合する、テレビの特撮のような世界で繰り広げられる
ヒーローや、そのヒーローを支援する人たち、また元ヒーローだった現人間など
特撮世界で繰り広げられる人間物語。
世界観の設定は、アニメのTIGER & BUNNYを彷彿とさせるといったところでしょうか。




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主人公である、北鹿(きたじし)姉妹は
地球防衛軍ヒーロー相談課に勤める仲の良い姉妹。
その二人を通して描かれる、等身大のヒーロー譚。
元々は、リリィキュアルという世界を救ったヒーローである
妹の酉里(ユリ)は、力を使い過ぎたあまり、その能力の殆どを失い。現在はほぼ一般人と変わらない生活をしています。
しかし、その力の残片はまだユリの中に残っており、時折その非常識な力を持って
ヒーローを支援したり、街の人を救ったりします。
姉の海鵬(ミユキ)は、大のシスコンで妹のユリを守るためだけに、この仕事を妹と共にしているという設定。
軽く百合展開も入っている作品ですね。ちょっとした萌え・お色気描写もあります。

ヒーローといえども、その境遇は実に多彩で
現実世界にヒーローがいたら、こんな感じなんだろうなと裏側を見せられる気分ですね。
元ヒーローであった自分に拘るヒーロー、悪は悪として認識しつつも、その相手を絶対に殺さないヒーロー。
5人の、戦隊ヒーローに入れられた6人目の隊員の話とか、おそらく特撮好きにはあるあるお約束ネタを
フィクションとして巧く取り入れてる話もあり、特撮好きにはなかなか堪らない作品と言えるのではないでしょうか。
ややもすれば、中2病全開の展開でもあるのでしょうが、この辺りのお約束は作者、わかってるな!と得心が行く人も多いのではないでしょうか。

ヒーローの力が存在することや、そのヒーローが力を失って陥る
ヒーローの呪縛についてなど、後々物語を大きく動かしていきそうな伏線も用意されており
先が気になる展開になっています。
なぜ、ユリは地球を守れるほどの力を持っていたのか。
ヒーローの力を失うとは一体どういうことなのか。
ヒーローと人間との違いは?などといった、展開次第で非常に秀逸な物語に化ける可能性を秘めた作品だと思いますので、これから先も期待。
新人さんの作品ということで、過剰な期待になる可能性もありますが
単行本は是非追っていきたいと思う次第ですね。

個人的評価(5段階) ★4


γ─ガンマ─ 1 (ジャンプコミックス)

γ─ガンマ─ 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 荻野 純
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/07/04
  • メディア: コミック




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タグ:荻野純 燃え
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