おっさんはうぜぇぇぇんだよ!ってギルドから追放したくせに、後から復帰要請を出されても遅い。最高の仲間と出会った俺はこっちで最強を目指す! 1巻 [BKコミックス]
原作 おうすけ 漫画 羽鳥ぴよこ キャラクター原案 エナミカツミ
38歳『荷物持ち』ラベル・オーランド。ギルドを追放され、新たにギルドを立ち上げ最強パーティの育成開始!
エラくタイトルが長いライトノベル原作のコミカライズ
『おっさんはうぜぇぇぇんだよ!ってギルドから追放したくせに、後から復帰要請を出されても遅い。最高の仲間と出会った俺はこっちで最強を目指す!』のコミック版1巻です。
最近のなろう系界隈で、もはやテンプレとなっている追放系の一つ。
38歳という年齢で、戦闘に役立つスキルは持たないものの、パーティの戦闘を補佐する『荷物持ち(ポーター)』ラベル・オーランドは私怨に近いかたちで、長年所属したギルドを追放されてしまう。
しかも、追放されただけならまだしも、その追放した人物によって、他のパーティに所属させないような圧力をかけられており、結果的にラベルは自分でギルドを立ち上げ、更にはパーティメンバー探しに奔走する…という話。
この手の追放系は、ほぼ間違いなく、追放された側が有能というテンプレがありますが、今回のラベルに至っては多少の仲間にかけられる戦闘強化スキルこそあるものの、自身も戦闘スキルを持っていない状況であり、追放されたことで新たな能力に覚醒する…といったご都合主義展開もありません。
彼が持つのは、20年以上凄腕パーティの荷物持ちとして仕事をしてきた『経験』のみであり、彼自身スキルはほしいと願うものの、そういったスキルを手に入れることはないというのが面白いところです。
他のパーティにも圧力をかけられ、パーティを組んでもらえないラベルは有能な仲間探しを始めます。
そこで出会ったのが、少し先の未来を見ることができるリオンといった少女や、孤児院育ちで自慢の足を持つダンといった親子というレベルで歳の離れた若い冒険者たち。
ダンジョンで命を落とさない、大きな怪我をさせないことを最優先に考えるラベルの育成方針と、彼自身のずば抜けたパーティ補佐能力により、彼が作るギルドは高ランク冒険者すらも驚愕させるパーティに成長していくというお話です。
絵柄がスッキリとしていて読みやすく、高い画力を感じさせます。
ヒロインのリオンや、かつてのパーティメンバーの一人の娘であるアリスといったキャラが出てきますが、この巻はまだラベル・オーランド始動するといったところで終わっています。
結構先が気になるのですが、ただこのコミック1巻が出てから1年近くが経過しようとしているということと、カクヨムで連載されている原作が1年ほど更新されていないという話があるので、今後続刊がでるかが微妙なところになっているようです。
ある程度、巻がまとまって出たら購入して一気に読むほうが得策かもしれませんね。
個人的評価(5段階) ★4
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