2017/02/13 不登校の日常 1巻 [MFC]
漫画 久遠まこと
3記事続けての、久遠まことの漫画となります。
今現在、コミックウォーカーにて連載中の、「不登校の日常」です。
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主人公は、早乙女雨音（さおとめあまね）
花の高校2年という、一番青春真っ盛りの世間一般ではお年頃な訳ですが…。
しかし、彼女は重度の引きこもり（不登校）
そんな彼女の日常を描いたのがこの漫画です。
1年の頃は、まだ学校にはそれなりに行っていましたが
2年生になってからは、殆どの授業を毎日休み、単位がとれるかすらも危うい…
そんな状況に陥っています。双子の姉・音晴（おとは）がいますが、こちらは優等生。
不登校の間に何をしているかと言えば、家に引きこもってゲーム三昧。
更には、昼食を食べるのに宅配ピザをとってやりたい放題。
不登校でありながら、自分には若さがあり、それが一般的な引きこもり（ニート）とは
一線を画するところである…と本気で考えています。あ、これはダメ人間だ。
不登校であっても、若くて可愛いと自惚れている彼女にとっては、不登校によって
もたらされるデメリットなどは全く眼中に無く、同学年の皆が学校行っている間に
自分一人は、ゲームをやりまくっていることに優越感を抱いているという状況です。
というわけで、基本的に、1人で好き勝手やっている雨音ですが
当然というのか、対人スキルは絶望的。外に出れば同級生と鉢合わせしないかと
ビクビクしていて、挙動不審になっていますし、コミュ障になってしまっているので
電話をかけるのすら、ままならないという状況。高校生がこれはまずいｗ
漫画では、不登校特有の○○（仮病とか逆ギレとか物に当たる）みたいな解説が幾つか挟まれる事がありますが
不登校というよりは、ただ単にクズなのでは…と突っ込むのはヤボというものでしょうか。
いいキャラしてますね。ほんとｗ
この作品で、もう一人出番が多いのが、前述の雨音の双子の姉である音晴。
音晴は、まさに雨音とは正反対の性格の持ち主で、常識人。雨音にほとほと手を焼かされていますが
理由もなく、学校を休み続ける雨音を体調不良だから休むと担任に伝えていたり
なんだかんだ言って気にかけていたり。ヒロインではなくてちょろインですね。（妹に対してですが）
早乙女家は父子家庭であり、父は普段忙しいのかめったに家にいません。
なので、家のことは何もしない雨音の母親代わりといった体の音晴ですが
本当にこの子は不憫な子ですね。父は父で雨音に激甘で、雨音の態度に
音晴だけが1人ヤキモキすることもしばしば。この子は報われてほしいですねｗ
と、不登校の妹と常識的な姉が巻き起こす日常ギャグ漫画。
親の心子知らず…と言わんばかりに、過保護な家族に甘やかされて不登校生活を謳歌する雨音。
雨音は学校に、以前のように登校する心変わりが今後あるのでしょうか。
一話が8ページ（第一話除く）という、手頃な長さの漫画になっており
基本的に話は一話完結で、小気味よく雨音のクズっぷりと、音晴の
不憫さが描かれています。肩肘張らずに読める漫画ですね。
絵も、相変わらずモロな絵は無いのですが、ちょっとしたところにエロスを感じる絵（一話目の扉絵の雨音のパンツから覗く足の辺りとかｗ）ですね。
あと、雨音。そして、音晴もそうなんですが、私服がかなりダサいのが個人的にはちょっとポイントが高いですｗ
先に貼ったリンク先の、コミックウォーカーのページで今まで更新されてきた
話はすべて見ることが出来ます（この記事を更新している時点では）
作品が全て無料で閲覧できるので、単行本での購入は必要ないかもですが
個人的には、やはりまとめ読みできると、テンポの良さに気づくということもありました。
今も、毎週火曜日に作品が更新されているようなので、チェックは入れつつ
続刊も購入といった感じになりそうです。なんというか、この勢いが個人的に好きなんですよねぇ。
ちなみに、コミックにあるあとがきによると、作者はどうやら、過去不登校の経験があった模様。
不登校が悪いとか、場合によっては許容とかそういう問題提起をしているわけではなく
あくまでこういったシチュエーションの作品を描いているだけ…というスタンスであるようです。
雨音のような過ごし方は、生活としては憧れですが、実生活でやったら完全にダメ人間のレッテルを貼られてしまいますねｗ
あと、この漫画を読むとピザが食べたくなります。ステマ？（違
個人的評価（5段階） ★5
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