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2016/11/09 灰と幻想のグリムガル 2巻 [ガンガンコミックスJOKER]




原作 十文字青
漫画 奥橋睦


マナトを失った一行。
新たな仲間が登場。



前巻の終わりで、ホブゴブリンの凶刃に倒れたマナトの運命は…

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背中に深手を負いながらも、仲間を逃がすために奮戦したマナトも
どうやら、血を流しすぎてしまったようです。


ハルヒロたちの必死な呼びかけも虚しく、マナトは全く反応を示しません。
パーティの回復役であった神官のマナト以外に、傷を治せるスキルを持つものは
他にパーティにはいません。


しかし、ここはファンタジーのような世界。
一行は、マナトの所属する神官ギルドの長であれば何とか出来るのではないか?と
考え、動かないマナトを背負って、急いで神官ギルドに向かいます。


ほうぼうの体で、神官ギルドにたどり着く一行。早速ギルド長にマナトを見せ
一縷の望みを託すのですが…。


この世界でも、一度死に直面してしまったものは助けることが出来ないと
一行の最後は、あっさりと打ち砕かれてしまうのでした。
志半ばで死んでしまったマナト。ギルド長は、この世界の不死の王によって
ゾンビにさせられないように、マナトを丁重に火葬することを涙を流しながら一行に告げるのでした。


この作品のタイトルは、まぁ小説版の1巻を見れば分かるのですが
かの有名な、ダンジョンRPGの傑作である「ウィザードリィ」の世界観に
影響を受けていると思われますね。その昔、ウィザードリィを題材にした小説
隣り合わせの灰と青春という作品もあったりしましたが。


余談はここまでにして、マナトは手厚く葬られ
今まで命を落とした義勇兵を合同で埋葬している墓場に
一緒に葬られることになりました。
お金で簡単な墓を購入し、マナトとの別れを終わらせた一行。


しかし、今までパーティのリーダーとして一行をまとめ上げていたマナトを
失ったパーティのダメージは大きく、主にランタとハルヒロであの時の行動を悔い
ランタがハルヒロを責める仲間割れに発展。モグゾーにたしなめられるものの
パーティ内の雰囲気は最悪となります。


それでも、この世界で生きていくためには、この苛酷で容赦ない現実に向き合わないといけません。
精神的な意味でのパーティの崩壊もそうですが、回復役のマナトを失ったことにより
パーティ内のバランスも良くないことになっています。


そこに、その仲間割れを見ていた、ちょっとチャラい男がハルヒロに声をかけます。
やや空気の読めない感じの喋り方をする男ですが、ハルヒロ達に神官を新たに
紹介してくれるというのです。今の時点でどこのパーティにも所属はしていない
悪名高い神官と言われているそうですが…。そして、現れたのがメリイと呼ばれる女神官。


見た目は、目の覚めるような美貌を持つメリイですが
どうにも様子が変です。冷たい眼差し…ある種敵意のような視線を
ハルヒロたちに投げかけます。


自己紹介をしようと、ハルヒロが名前を呼ぶと…
「さん」は…?物凄い形相でハルヒロを睨むのでした。
ただでさえ、パーティ崩壊の危機の中、ハルヒロ達は上手くやっていけるのでしょうか?


というわけで、新たな戦力メリイ、そしてマナトの後にリーダーとなったハルヒロの奮闘が
この後には描かれていきます。メリイの過去も明らかにされますが、徐々に徐々にパーティは
見習いから力を付けて、とうとう正式な義勇兵として認められるところまでこの巻は行きます。



マナトの仇討として、マナトを殺されたホブゴブリンにリベンジするところも描かれています。
マナトは死してなお、パーティの…特に、新たにリーダーとなったハルヒロの
思考の支えとして、この後も回想という形で物語にも多少関わってきます。


そして、終わりではサイリン鉱山というところにメリイの提案で行くことに。
このサイリン鉱山。メリイが以前、所属していたパーティが「死の斑(デッドスポット)」と呼ばれる
賞金首モンスターに壊滅させられたという、メリイにとって因縁の場所。


前巻の終わりで、ダムロー旧市街を提案したマナトになんとなくかぶるところがありますが
この世界の厳しい現実を知ったハルヒロ達は、今度こそは前回のような轍を踏まないことを
決意し、サイリン鉱山へ潜入することになるのでした。


義勇兵として数多くの戦闘を経験したことから、パーティ内の連携も取れるようになり
最初はパーティメンバーに気を許さなかったメリイも、最後の方では表情豊かになりはじめ
パーティ内に自信が生まれてきている状況だけに、今度のサイリン鉱山は
果たしてマナトのような事態にならないかが気になるところですね。

個人的評価(5段階) ★4




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