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2013/10/09 王国ゲェム 1巻 [電撃コミックNEXT]





漫画 天瀬晴之

選ばれた7人の小王国

とある高校で、地元の史跡に社会科見学に来た
男3人、女4人の男女7人グループが、その史跡内で謎の存在に召喚され
そのまま王国建設という謎のゲームに巻き込まれてしまう話。




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別にその7人は仲良しグループとかそういうわけではないです。
ルールは、7人1組で王国を形成し
その王国内で、一人の王と次なる身分の貴族、そして平民と
毎日0時に身体にランダムで、身分が手首に刻印されます。
王は絶対服従の命令を出せる権限を持っており、また貴族は平民を従えることが出来ます。
平民は何もさせることが出来ませんが、3人揃って王に革命宣言をした時に限り
革命を起こすことが出来るというルールです。
また、この7人1組を一つの国と捉え、その領土を広げると神の手という奇跡が付与されるといいます。

最初から伏線張りまくりな感じではありますが、この王国ゲームに巻き込まれてしまったのが

鹿取和樹・・・秀才。頭の回転が早く7人のリーダー格的存在
篠束なつみ・・・鹿取の幼なじみ。剣道で全国大会に行くほどの実力の持ち主。ちょっと和樹を意識している?
小畑大祐・・・ちょっとグレてるプチ不良。元いじめられっ子であり、現在はいじめっ子。鹿取とは小学生時代の同級生。
槙原紗香・・・何故か鹿取に異常な好意を持っている。作中でその理由描写無し。ハッキリ言ってサイコパス←
長島逢・・・寡黙な読書家。影が薄いな←
桑多俊太郎・・・資産家の息子。いわば坊っちゃん。現在は小畑にいじめられており恨みを持っている。
川井涼風・・・どこか陰のある少女。実は彼女の兄は…。恐らく鹿取についで、この作品のキーパーソンになると思われる。

と、まぁあまり相互に仲が良いわけでもない、7人がよりにもよってこのゲームに巻き込まれてしまいます。
最初は半信半疑の7人ですが、そのゲームの存在を知ってから
その日の0時に、全員の手に王・貴族・平民の文字が刻印されます。
幼なじみである鹿取となつみは、なつみの部屋で0時を迎え
鹿取が貴族、なつみが平民となります。

本当に刻印される身分に戸惑う二人。そこで、普段絶対にやらないようなことを命令してみてと
鹿取に言うなつみ。スカートをめくってくれと半分冗談で言う鹿取も
強制的に従わされるなつみ。
これは嫌がる女を無理やりという、幕張の塩田が興奮するシチュエイションですな。ワタクシも嫌いではありません。いいぞ!もっとやれ!←変態め!

ゲームのルールは現実であり、強制的に従わされる事が分かった二人。
朝になり学校に行くと、昨日の面子は全て刻印が出ているとのこと。
貴族であった小畑は、長島を呼び出し、パンツを脱がしてオナ●ーしろと迫ります。
そこはかとなく、欲望に忠実なやつですね←
しかし、その誰でも考えつきそうなことをやらかす小畑に憧れ…てはいけないな!(ゴホン←)
そこはかとないエロが好きな人は、結構たまらん描写かもです。

しかし、ギリギリのところで鹿取が現れ、小畑を止めます。
チッとか舌打ちした読者さんは、漏れ無く変態だと思いますが、欲望に正直でよろしいと思います。個人的には。もう、この感想破れかぶれだわ←

騒動を聞き付けた王国メンツが、その場で揃います。
その中で王になっていたのは実は桑多。
命令が出来る権限を使って、彼は小畑を自分を自分で殺させようとします。
しかし、鹿取の説得にてこちらも思い留まる桑多。
最初からドロドロした人間関係と欲望を見せられて、なかなかヘビィな作品ですな。
まぁ、人間なんてこんなもんでしょう。
身分は毎日ランダムで変わるため、いつ自分が加害者にも被害者にもなるか分からないこのゲーム。
鹿取は、慎重な行動をするべきだと皆に注意喚起をします。

衝撃の1日目が終わり、2日目の0時。
悪夢は終わらず、再び各員の手首には新しい身分が…。
そして、王になったのはサイコパスの紗香。手には女王と刻印されるのが芸が細かい。

紗香は当然というか、なかなか自分に靡かない鹿取を落としに行きます。
これが噂に聞く肉食女子ですか。怖いや。
お昼休みに、茶道部部室に鹿取に来るよう命令し、二人のランデブーを画策します。
そして、昼休み時に二人っきりになる鹿取と紗香。
紗香がまともなキャラならかなりの萌えキャラなのですが、サイコパスを愛でる勇気はワタクシにはありません。
二人っきりで居たいがために、他の王国構成員を全員殺してしまおうと危ないことを言いますが
そこは頭の回る鹿取。桑多と長島を茶道部に予め来るように仕向けていました。
しかし、全く意に介さない紗香。恐るべし。

最終的にこの場にいない全員を呼び出し、死ねと命令しようとする訳ですが
鹿取の謀略が更に上を行き、これらの計画は予め電話がかかっていたなつみなどに知られる事になります。
しかし、紗香の執着も凄い。なつみが来なければ既に居る桑多、長島を殺すと逆に脅しをかけます。恋する女の暴走は怖い。つーかヤンデレですな。
なつみが来るのを待つ紗香。しかし、そこに現れたのは同じ平民である
小畑・川井と、そしてなつみ。3人揃った平民は王の紗香に対して革命宣言を行います。

刻印が腕から剥がされ、王である紗香の命令も効力を失います。
身体の自由が戻った鹿取達が、茫然とする紗香を見ていると
先ほど、腕から剥がれた文字と同時に現れた炎の革命の文字が
紗香の首を落とし、そのまま白骨化するまで身体を焼いてしまいます。
茫然とする6人。突如起こった惨劇に全員衝撃を隠せません。
エグい表現ですが、首が落ちる瞬間の表情などは描かれていないのでそこまでキツイ描写ではないですが、苦手な人は若干注意が必要かもしれません。

死体をこのままにしておけないと、一行は桑多の祖父がオーナーを務める
マンションの一室で、これからの会議をします。
この王国ゲームの目的は一体なんなのか。
紗香を殺してしまった、6人はこれからどうするのか。
そこで、川井がおもむろに、自分の兄がこの王国ゲームに巻き込まれてしまったらしいことを告白します。
そして、その兄は行方不明になっているとも…。

謎が謎を呼ぶ王国ゲームですが、川井の兄が残した日記を見て
他にもこのような王国が存在することを6人は知ることになります。
しかし、それ以外の手がかりがほとんどない状況で
鹿取達一行は、川井の兄と同じ王国に所属していた、山岡さんという少女の存在を日記から知ります。
長島の親同士が仲が良いという、その山岡さんを次なるゲームの手がかりとして
鹿取は、生きたまま山岡を捕獲しようと決めるのでした…。

サスペンス要素とミステリー要素が合わさった感じの漫画で
次の巻への引きもかなり気になる終わり方で、この第一巻は終わっています。
サイコパスな紗香がいきなり死ぬあたりも、容赦無い感じのする作品ですね。
個人的な予想としては、この山岡を捕獲するときにまた一悶着ありそうですね。
また、7人1組が原則の王国ですが、紗香という欠員が出た場合の
この後の王国の構成がどうなるのかも気になります。
外部から王国員を補充したりすることも出来るのでしょうか。
また、逆に8人以上になってしまったら?領土を広げることができたらどうなるのか?
これから先の展開次第では、かなり面白い漫画に化ける予感がある作品なので、個人的に注目したい作品ですね。

個人的評価(5段階) ★4


王国ゲェム (1) (電撃コミックスNEXT)

王国ゲェム (1) (電撃コミックスNEXT)

  • 作者: 天瀬晴之
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/09/27
  • メディア: コミック




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コメント 2

NO NAME

確かに面白くなりそうだけど、ゲームとしてみた場合、最初の7人にまともな人が多ければかなり有利になるゲームだから話を作るのが大変そう

最初ですべてが決まるようなものだから、クソゲーもいいところだし面白いのかしら
アニメ化したら見てみよう。いつになるかわからないけど
by NO NAME (2014-07-04 11:06) 

hi-ggg22

このような過疎ブログにコメント頂いてありがとうございます。

話の展開のさせ方次第では、かなり面白くなりそうな漫画ですね。
今の時点で、2巻まで出ていますが、2巻では他の王国の存在と、ゲームに与える影響が描写されはじめて来ています。
結構気になる引きで2巻は終わっていたので、3巻が出るのを待って、感想を書こうと思っています。
by hi-ggg22 (2014-08-19 22:45) 

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