2013/09/05 戦場アニメーション 2巻

【送料無料】戦場アニメーション（2） [ 中田貴大 ]

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漫画　中田貴大

アニメーション制作部に、新たな部員加入！（？）

個人的に注目している、戦場アニメーションの新刊が出ていたので購入してきました。（ワタクシの住む新潟は一日遅れで発売されます）
先月号のジャンプSQまでの連載分が収録されています。
最近のコミックスは、本誌とほとんどタイムラグがない状態で発売されますね。

感想に移ります。




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今作では、前巻の最後で出てきた猿渡終と蟹沢との絡みがまず描かれます。
自分のアニメと猿渡のアニメと何が違うのか？猿渡の秘密を探るため、蟹沢は猿渡が働くアニメーション制作会社に潜入することにします。
先入先の現場で、既にプロのアニメーション制作スタッフとして働く猿渡を見て
少なからず、自分との実力差を分からされる蟹沢。
そして、その猿渡ですらも現場ではまだまだヒヨっ子で、手がけたイラストなどがダメ出しを食らいまくるという事実。その現実に蟹沢はショックを受けます。
ここで、完膚無きまで叩き潰されるのかと思いきや、その持ち前の反骨心で、猿渡や自分が憧れるカキハラ監督の作品を超える作品をいつか作ってみせると意気込むのでした。
壁は高ければ高いほど、超え甲斐があるということなのでしょう。

後半からは、新キャラである牛川静世先輩が登場。
牛とかいう漢字が含まれている時点で、巨乳キャラなのかなとか漠然とイメージしたら
本当に巨乳でした←（ワタクシは単行本派なので、牛川の存在は裏面の紹介文で知った）
生徒会副会長で、風紀に厳しい牛川は、当然無法地帯に近いアニメーション制作部にも目をつけていて
蟹沢とは犬猿の仲です。
お約束通り、牛川はアニメーション制作部を潰すことを画策します。
しかし、蟹沢もみすみす自分が心血を注ぐアニメーション制作部を潰されるわけにはいきません。

父に有名な小説家である、早川静春を持つ牛川は自分でも小説を書いていますが
その処女作は父親から容赦無いダメ出しを喰らいます。
有名な小説家の娘ながら、物語を紡ぐ才能のない（と本人は思っている。静春は一定の評価はしている）静世は、ふとしたことから自分の書いた原稿を蟹沢に見られてしまいます。
自分の原稿を見られることに必死に抵抗する牛川。しかし、蟹沢から返ってきた返事は予想外のものでした。

コレ…面白れぇじゃん

父以外の他の誰にも見せたことがなかった原稿を、あろうことか自分の一番の天敵である蟹沢に見られ、思いもがけられず褒められた事に、牛川は戸惑いながらも喜んでしまいます。
この喜んでいる時の牛川の表情に萌えます←
蟹沢は、意図的ではないにしろ蜜花に続いて、牛川のコンプレックスもある程度緩和するのです。
蟹沢は牛川に、俺はお前が嫌いだが、お前の作る物語は好きだと堂々と言い放ちます。そして、牛川にアニメーション制作部のアニメ脚本を書けと命じます。（学生フェスの評価でストーリーが薄いと酷評されたため）
蟹沢の熱いセリフに揺り動かされた牛川は才能が無いと言いながらも、自分が物語が書くことが好きであるということに改めて気付かされます。
こうして、戦場高校アニメーション制作部には、脚本家の牛川静世という4人目の（まだ正式ではないけど）が誕生するのでした。
実際のアニメーションでも、多数の人間が関わって制作されていますが、アニメーション制作部でもこれから重要なスタッフの部員が増えていきそうな感じはありますね。

とにかく蟹沢というキャラに周りが動かされる形で進んでいくストーリーが痛快で面白いです。
最後の話では、バイトをしている商店街のおじさんからがむしゃらにやっているヤツだからこそ見入られるという評価をされていますが、読者もまさにそこに惹かれる訳です。
前巻から感じてますが、話作りが上手くて、これから先も更に気になる作品です。次の3巻が早くも楽しみです。

個人的評価（5段階）　★5

1巻の感想はこちらから。

戦場アニメーション 2 (ジャンプコミックス)

• 作者: 中田 貴大
• 出版社/メーカー: 集英社
• 発売日: 2013/09/04
• メディア: コミック

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