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2013/08/27 なにかもちがってますか 1巻 [アフタヌーンKC]





漫画 鬼頭莫宏

危うい思春期青少年のもちがった世直し。

冴えない主人公・日比野光(ひびのみつる)は、どこにでもいるような平凡な中学生。
特に悪いことをするわけでもなく、地味で控えめで、それでいて普通に友達が居て
何の変哲も無い一般的な中学生生活を送る男子中学生。
しかし、彼には1つだけ誰にも教えていない特殊能力があった…。




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それが、物の位置を入れ替える能力。
すなわち、光の手にかかると、物体の位置が入れ替わるのです。
しかし、この能力は制御が難しく必ずしも光の思い通りのものを入れ替えることは出来ないようです。

転校生の一社高蔵(いっしゃこうぞう)は、転校の際にクラスのやや不良である亀島とトラブルを起こします。
机を亀島に向かって振り上げた、一社の暴挙を陰で止めたのが光。
その力を使って、机の足の一部を入れ換え、机を一社の手から離させることに成功するのでした。
しかし、一社の洞察力や恐るべきもので、その光の能力を知った一社は光に持ちかけるのです。

能力を使ってバカどもを殺せと。

なんだか、デスノートの夜神月を彷彿とさせるところですが
一社は何の変哲もない、ただ考え方が危ない思春期の中学生なのに対し
光は物を入れ替えるという、使いようによってはとんでもない力を持っている。
つまり、一社は自分の手を汚さず、光に汚れ役をかぶせ、自分は特別な存在になろうとしていると。

これだけで、かなり危ない設定になってくるということで、その辺りはなるたるやぼくらのと言った
とんでもない作品を生み出してきた鬼頭莫宏作品という感じがします。
これからの展開がダークなものになるであろう雰囲気がプンプンします。

しかし、光のこの能力には、欠点があります。
まだ彼自身、その対象を巧くコントロール出来ないのです。
それが原因で、光はクラスメイトの女の子を殺してしまいます。
そして、良心の呵責に苛まれると。
この辺りの葛藤で、まず1巻をまるまる使っているというところ。

過去、色々物議を醸した作品を連載してきた鬼頭莫宏作品ということで購入してみましたが
一社というキャラに、感情移入しにくく(させては行けないのでしょうけど)
光も、葛藤しながらも彼の言われるままに特訓をさせられている状態で
中学生という青い年齢ということを考えても、ちょっと無理がある設定ではないかなと。
一社のキャラ設定が見えてこないので、判断は早計でしょうが、今のままだとあまり面白く無いかな。
ダークな世界観は好きですので、この設定を巧く活かした鬼頭莫宏節が炸裂するのを期待したいところ。
カバー裏の折り込み部分に、「また、ささやかな世直しごっこを始めたいと思います」と書いてあるので、それには期待しています。

個人的評価(5段階) ★2


なにかもちがってますか(1) (アフタヌーンKC)

なにかもちがってますか(1) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 鬼頭 莫宏
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/01/07
  • メディア: コミック




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