クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった 2巻 [MFコミックス]
原作 たかた 漫画 尾野凛 キャラクター原案 日向あずり
真樹と海の関係に、夕がさざなみを立てる？3人の関係性が深まる第2巻！
5月26日に発売されたばかりの『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』の2巻です。
前巻の終わりで、クラスで一番可愛い女子とされる天海夕と友達になって欲しいと言われた真樹。
真樹は彼女の願いを聞き入れるのですが、昔からの親友で夕の善き理解者であるはずの海は少し浮かない顔…。
表向きは二人の仲が深まることに理解を示しつつも、内心は色々と複雑な模様。
友達になったその日、真樹の家から帰る途中に、海の目の前で夕は早速真樹を金曜日に遊びに誘うのですが、真樹からは先約がある…つまり海との遊びを優先させており（もちろん夕は遊び相手が海とは知らない）、彼女からの誘いを断るのでした。
そのことを傍で見ていた海は、スマホを忘れたと慌てて一人真樹の家に戻り、出迎えた真樹の鼻を無言でつまむのでした。
こんな導入話が最初の2巻では、真樹と海と、そして夕との関係が深まりつつも、海は内心穏やかではないような表情などを見せるようになります。
夕は海のことを大好きと言っていますが、海は夕に対してどうやら複雑な感情を抱いている模様。
今までずっと夕と対比される形で、周囲からの評価を得てきた海にとっては、真樹との関係は夕にある種の優越感を覚えるような特別な関係なのかもしれません。
その辺りの心の機微が、多く描かれるわけではないのですが、様々な描写の端々に見られており、おそらく海は夕に対して嫉妬のような嫌悪感のような、それでいてやはり憧れのような様々な感情を抱いているのではないかなと色々と読者に深読みさせるような描写が多く見られます。
高校生というちょうど子供と大人の端境期で揺れ動く、男女の話といったところで、恋愛だったり友情だったり様々な感情が3人の間には入り混じっているのではないかなと思います。
この物語に懐かしさを感じる人もいれば、どこか胸の奥の苦い思い出を刺激されるような感覚を抱く人もいるかもしれません。
フィクションとはいえ、等身大に近い高校生の恋愛がこの作品には詰まっていると言えるのではないでしょうか。
いずれにせよ、3人が知り合い仲を深めることにより、真樹と海、海と夕の関係が大きな波のように揺れ動く展開がこれから見られそうなので3巻も楽しみに待ちたいと思います。
個人的評価（5段階） ★5
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