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2016/12/31  ありふれた職業で世界最強 1巻 [ガルドコミックス]




原作 白米良
作画 RoGa
キャラクター原案 たかやKi


WEBコミックサイト、コミックガルドで連載中の異世界ファンタジーモノである
「ありふれた職業で世界最強」の1巻です。


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今現在流行りの、異世界モノは、召喚モノか転生モノが主流ですが
この作品は、前者の召喚モノになります。やや食傷気味でもありますが…。


主人公の南雲ハジメは、重度のゲームオタク。


父がゲームクリエイター、母は少女漫画家という職業の両親のもとに生まれ
その2つの職業については、即戦力になるぐらいの知識・技能があります。
彼の座右の銘は「趣味の合間に人生」です。


あくまで、ゲームを楽しむ事が重要で、人生…すなわち学校に通うことは彼にとっては
あまり乗り気がするものではありません。そして、学校には彼の足取りを重くさせる
気がかりが、待ち構えているのでした。


見た目は平凡で、クラスでも目立つ方ではないハジメ。別にイジメとかではないのですが
学校の二大女神とまで称される、アイドル的存在である、白崎香織(しらさきかおり)に
何故か彼は気に入られているのでした。付き合っている訳ではありませんが、クラスで親しげに話しかけてきます。


ハジメは自分がなぜ、その学園のアイドルに話しかけられるのか、よくわかっていません。
そのハジメの態度が、要は周りのやっかみ…男子だけではなく女子からもそのやっかみを受けているのです。


クラスの人気者の三人…香織の友人の剣道少女・八重樫雫(やえがししずく)
正義感の強いイケメン男子天之河光輝(あまのがわこうき)、190センチの熊のように大柄な男・坂上龍太郎(さかがみりゅうたろう)の三人は、香織に世話を焼かれているようなハジメに苦言を呈するのでした。


趣味の合間に人生のハジメとしては、そんな風に絡まれるのが鬱陶しくてたまりません。
周りからの視線が痛い状況で、心のなかで「いっそこのままコイツら、どっか異世界にでも召喚されないかな…」とゲームオタク的な妄想をしていると、なんと突然教室に魔法陣が出現!
その場に居合わせた生徒は、謎の異世界に飛ばされてしまうのでした。


自分の妄想が現実になってしまったハジメと、飛ばされた一行は当然混乱しますが
その世界の司祭のような人物が、彼らを世界の救世主とするために呼び出した…ということを当たり前のように話すのでした。


最初は混乱していた一行も、リーダー格の光輝が、やらなければ戻れないのだろうと
諦めの境地で、この世界を救う勇者になることを決意します。
クラスのリーダーの力強い一言に、クラスメイトも同調し、この謎の異世界でのファンタジーが始まります。


ハジメ達を呼び出した司祭曰く、異世界から召喚した人材は、この世界(トータスといいます)に居る人間よりも
能力が高く、レアな職業になれることが多いとのこと。早速、街のギルド長から渡されたステータスプレートなる
板状のものに、自分の血を一滴垂らすと、各々のステータスが表示されるのでした。


光輝や龍太郎は、非常に高いステータスと勇者などの、高ステータスが表示されました。
司祭が言ったとおり、異世界の人間はかなりのステータスが初期からあるようです。


そこで肝心のハジメはというと…。どうやら、能力値はトータスの平均値しかない模様。
さらに職業は錬成師。魔法を使って鉱物を加工し、武器などを作れる
鍛冶屋的存在のようです。トータスではありふれた職業のようです。


タイトルのありふれた職業というのは、何となく戦士とか僧侶みたいな、ファンタジーの世界で
基本職と言われるような職業かと、勝手に想像していたのですが、トータスという異世界での
ありふれた職業…という設定のようですね。


早速、周りの高ステータスのクラスメイトからバカにされるハジメ。
こういう状況は慣れているものの、ステータスが低いのはやはりショックなようです。
しかし、与えられた職業でやっていくしか無い。


その夜、巧く武器が作れなかったと自分の部屋にこもっていたハジメの元に
香織が訪れます。そこで、二人の話があるわけですが…。昔のとあるハジメの行動を見た
香織は、それ以来ハジメのことを気にかけていたようです。


しかし、この世界ではハジメは香織よりも能力が低いようです。
そこで、ハジメは自分が強くなるまでの間、香織に自分を守ってくれと言うのでした。
まさかの立場の逆転。ハジメは自分の力量を嫌というほど知っているからの言動ではありますが…。


二人の密会から一夜明けて、ギルド長とハジメとクラスメイト一行は
近くのダンジョンに皆で潜ります。そこでギルド長指導の元、各々の職業の技の使い方や
戦い方を教えることになり、クラスメイトは初陣とは思えないぐらいの力を発揮します。


錬成師であり、戦闘能力は殆ど無い職業でステータスも平凡なハジメは
ギルド長が、後一撃で倒せるところまで敵を弱らせておいてくれたのを
トドメを刺すところだけ任せるといった気遣いを見せます。
ある意味、余計なお世話とも取れる気遣いですが、謙虚にありがとうございますと伝えるハジメ。


その際、錬成の術を使って、ちょっとした面白い倒し方をしてギルド長を少しだけびっくりさせるのですが…。
どうにも、このハジメが使った手法が詳しい解説が何もなく(錬成を使って動きを封じるとありますが…)、分かりにくいです。
この後も、この能力を使って強大な魔物を足止めするシーンがありますが、一体どんな使い方をしたのかがよくわからないので、このあたりは後でも具体的な解説があることを願いたいものです。


ダンジョンの奥に進んだ一行。ギルド長も居るので、探索は楽勝…かと思いきや
クラスメイトの1人、桧山という男子が目にした、現実世界には無いような石が壁に埋まっています。
ギルド長曰く、そこまで価値があるものではないようですが、物珍しさから
その石を取ろうとしたところ、トラップが発動し、ギルド長ですら1人では手に負えないような
モンスターである、ベヒモスが召喚されてしまいます。


統制が取れなくなる一行。ベヒモスの力はそれほど強大です。
浮足立つ一行に、ハジメが前に出て、ベヒモスを自分が足止めすると言います。
そして、錬成の力を使って、ベヒモスを足止めしたところに、仲間たちが魔法を打ち込みます。


その様子を見て、頃合いを見計らって戦線から離脱しようとするハジメ。
しかし、そのベヒモスに向けられたはずの魔法の一つが、何故か自分めがけて
打ち出され、思わぬフレンドリーファイヤーを受けたハジメは奈落の底に落ちていくのでした…。


落ちた先は、誰もいない暗い洞窟。幸い一命はとりとめましたが
錬成の術を使い、身も心も疲弊した状態。しかし、そんなハジメの境遇など
知る由もなく、ハジメに未知のモンスター達は容赦なく襲いかかります。


何とか生き延びるために必死で逃げるそこで、風を操る熊のような魔物に
左腕を落とされ、挙句、その落とされた腕を目の前で食べられてしまうのでした。


あまりにも理不尽な、異世界の過酷さに、進退極まったハジメ。
無様な姿を晒しながらも、自分はなぜ生きようとしているのかを自問自答し始め
たどり着いた答えは、「元の世界に帰りたい」という一点。


結果、ハジメの意識はほんの数刻前の意識とは全く逆方向に転換を果たします。
今まで気弱だった少年は、生き延びるためならなんでも…例えそれがクラスメイトであったとしても
自分の邪魔をするものは全て殺す…という、決意をみなぎらせるのでした。


食糧もロクにない、暗い洞窟の中で、ハジメにとって幸いだったのは
飲めばキズと疲れをたちまち癒やす、いわば神水といった水を生み出す石が
存在していたということ。その結果、ハジメは何日も食べずとも生き延びます。


しかし、耐え難い空腹は常にハジメを襲っています。
そこで、ハジメは自分たちを脅かしたモンスターを、強烈な空腹感を癒やすために
殺して食べることにするのでした。


ひたすら錬成の術を磨き、機が熟すのを待ってハジメは反撃に出ます。
自分を襲った、モンスターを殺し、その生肉を食らう事に成功するのでした。


しかし、火も何もない調理も出来ない生モンスターを食べても大丈夫なのか?
強烈な空腹感に負けて、ひたすら生のモンスターを食べるハジメ。


口の中に広がる、血の臭いと圧倒的な獣臭さ。
普通の人間がするような食事ではありません。


そして、この非常識な食事に、ハジメの身体に変化が。
身体が突然、大きくなり、身体の肉・皮膚が裂けるような現象が起き
猛烈な激痛に襲われるハジメ。しかし、先程の神水が、その傷を治し
また、身体が傷つき、水が治し…を幾度か繰り返した後に、ハジメは
自分の見た目が、全く変わっていることに気づくのでした。


そこで、落ちたときにも紛失することが無かったステータスプレートで
自分のステータスを見てみると…そこには以前の自分と比べて飛躍的に能力がアップし
また、新たなスキルを得ていることに気づくのでした。
どうやら、食べたモンスターの能力を得ることが出来るようになったようです。
GBの魔界塔士Sa・Gaかな?(すっとぼけ)


絶望的な体験を経て、他のクラスメイトにはまず無理であろうと思われる
力を得たハジメ。生きて元の世界に帰る…ただ、その一点のためだけに
血に塗れた、ハジメの世界最強の物語が始まります。


異世界モノとして、死なないまでも壮絶な体験をしている主人公の1人にハジメはなりそうです。
敵を食べて能力を得るというのは、他にも幽遊白書のグルメ巻原なんかも思い出しました。


この漫画版では、まだ解説がありませんでしたが、どうやら、この食べた相手の
能力を得るというのは、ハジメより強い魔物でないとダメなようですが、かなり
チートな能力であるのは間違いないですね。


まだこの巻では、落とされてしまった奈落からの脱出は図れていませんが
最後に、今後のヒロインとなる少女の顔見せがあり、今後の展開が気になる引きになっています。


ちなみに、性格の転換が起きてからは、一人称が僕から俺に変わっており
まさに性格的には180度入れ替わってしまったという感じがあります。
それほど、強烈な体験をしたからだといえますが、このあたりの描写は上手いですね。


モンスターの能力を得たことによって、錬成の力は不必要になったかというと
そうでもなく、現実世界の銃を模した武器を錬成して、モンスターを殺すのに使うなど
より強化された錬精術が、ハジメの強力な武器になっている描写もあります。
これは、両親がクリエイター系の職業であることの、隠れ才能とでもいうのでしょうか。
ややもすれば、忘れられがちな設定ですが、こういうところで反映させているところは細かいなと思います。


今後は、ハジメがどれだけ強くなって、この世界で無双していくのが純粋に楽しみです。
絵も若干、モンスターの描写が抽象的なところがありますが、狙ってやっているのかもしれません。
作画のRoGaの画力はかなり高いと思います。


原作小説のネタバレをちょっと見ましたが、今後はハーレム的展開もあるようです。
ハジメの成長を見るとともに、今後出てくるであろうヒロインの描写にも期待したいと思います。


個人的評価(5段階) ★4




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