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2016/12/04  電車内でJKがダベるだけのヤツ。 1巻 [角川コミックス]




作者 茶麻


電車内でJKがダベるだけ!(手抜き


いや、本当にそうとしか言えないんですって!


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あいうらの茶麻が描く4コマ漫画です。


この作品ですが…タイトルで漫画の中身が全てわかってしまいます。
ド直球もいいところですね(笑)ここまでストレートなタイトルはなかなかありません。


内容は結局そういうことです。
話の基本は、朝の通学の電車内でいつも二人一緒にいるJK(女子高生。念のため)である
佐伯(表紙左)と、戸村(表紙右)の二人の会話の内容を描いただけのものです。


佐伯は表情がコロコロ変わる、今時の女子高生(ずれたところもありますが)
そして、戸村はあまり表情が変わらない、一見クールな感じの女子高生ですが
喋らせてみると、どことなく個性がある女子高生です。


とはいっても、二人共他の漫画にあるような強烈な個性を持つわけではなく
漫画的ではありながらも、現実にも探せば居そうなキャラ付けになっているのが
なんともリアリティ溢れるといいますか…。


基本電車内だけが舞台なので、作画は正直手抜きです。
作者自らが、カバー下でコピー使いまくっていると暴露していますw


それもそのはず。この漫画は元々、作者がニコニコ動画で
お題を募集して、そのお題に関した会話を二人にさせる、一種の
作者の趣味的なお遊び漫画(暇つぶしと公言してます)であるということで、作画にそもそも
労力をかけるような類の作品ではないとのことです。
しかし、ある程度の作品が溜まって人気があれば、このように
単行本化までしてしまうんですね。正直驚きです(作者が多分一番驚いているw)



そんな二人が話す話題は本当にとりとめのない話ばかり。
クラスメイトの話だったり、食べ物の話だったり、ちょっとした異性の話だったり
自分たちと同じ苗字を持つ、野球の選手の話だったり…(笑)
佐伯は、元横浜ベイスターズの佐伯ですね。私は昔野球をそこそこ
観ていましたが、横浜ベイスターズファンだったもので、ちょっと懐かしくなりました。


基本二人の会話しか行われない作品ですが、この作品に欠かせないキャラがもう一人。
いつも、彼女たち二人の隣に座り、マスクとメガネをした、一見不審者のような
容貌を持つサラリーマン・関口(おまけ漫画で名前が判明します)がそれです。


彼は一切喋りませんが、二人の会話に心のなかで静かなツッコミをかなりの頻度で入れます。
この関口のツッコミが、またクスッと笑わせてくれます。作品のちょっとしたスパイスになっています。
彼がマスクをいつもしているのは、彼女たちの会話でにやけてしまうことをさとられないようにするため。
二人の会話があまりにも面白いので、関口は日常の通勤に生きがいを感じているようです。


この漫画は、元々作者自身が空いた時間を使って描いているだけの漫画であり
全く肩肘張らずに、気楽に好きな時にパラっと読める漫画になっています。
作品の冒頭で、作者自身が非常に低カロリーでおつまみ感覚で楽しんでほしいと
言っている通りで、ガッツリ読むには物足りないと思いますが
気楽に心の癒やし的に読むものとしては、クオリティの高い作品ではないでしょうか。


おまけ漫画では、この作品が生まれたきっかけが書いてあり
ほんのささいなきっかけが作品を生む力になるのだなということもわかります。
作者の暇つぶしとして書いている割には、クオリティがそれなりに高く
茶麻という漫画家の力量を感じさせる一作になっていると思います。
ゆるゆるな日常系マンガ好きにはオススメ出来る作品です。


個人的評価(5段階) ★5





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