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2016/11/29  re:teen 繭の中でもう一度10代のキミと会う 3巻 [電撃コミックNEXT]




原作 伊達将範
作画 大堀ユタカ


すべての始まりは、少女のちっぽけな願いだった


タイムリープものである、この漫画もいよいよクライマックス。


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往路の活躍により、Qの死を阻止したのが前巻。
しかし、コクーンに侵入した入り口が跡形もなくなっており
往路の帰還は事実上できない状態になっていました。


帰還できなければ、自分がいた2037年の現状はわからない…。
Qの生存は、おそらく歴史を変えるとは思われますが
実際に、澄浜コクーンが発生した日にならなければ結果はわかりません。


そこで、往路は再びQにコンタクトを試みたわけです。
以前は、混乱のため聞けなかったQが知る、国の未来すら
決めかねないという重大な秘密…今度こそ往路はQの
話したかったことを改めて問いただそうとするのでした。


自分の任務に関わる、極秘事項をQだけには伝える往路。
これも未来のためですが、これも結構危うい行動ではないかとも思えますが…。


Qの協力をこぎつけたい往路ですが、Qは命を狙われているのは自分であり
往路ではないと、親友を巻き込まないようにするため、秘密を頑なに打ち明けないのでした。
時が来れば話す…とQはいいますが、往路としても悠長に待っている気はありません。


更に強く問いただそうと往路が動いたとき、何者かがQを攻撃するのでした。
致命傷とはいかないまでも、重症を負ってしまうQ。
往路としては、Qを死なせるわけにはいきません。


そこで、自分が乗ってきた2XでQを攻撃した人物に反撃を試みますが…。
何故か、この時代のオーバーテクノロジーであるはずの2Xですら
索敵できないジャミング装置を備えている機械を操っているのでした。


その人物と対峙する往路。しかし、フードを被ったその人物は
素顔を二人の前には晒しません。声からすると若い女のようですが…。
往路も、その女の駆る機械によって同じく瀕死の重傷を負ってしまいます。


果たして、この二人を狙う謎の人物は?
そして、澄浜コクーンの発生は止められるのか?
この物語の発端となったQのちっぽけな願いとは?


というわけで、この後のクライマックスは実際に読んでいただいて確認していただくとして
この巻が唐突に最終巻でございます。ちょっと変わったタイムリープ物語に幕が降ろされます。


終わり方は、ある程度きれいにはまとめてあります。
ですが、残った謎もあります。これもまた打ち切りだったんでしょうか?
予め言っておくと、ある程度はハッピーエンドではありますが…。
謎が多くあるので、もやもやする部分がありますね。


最終巻のこの巻には、原作者と漫画家の両方のコメントが掲載されています。
原作者の伊達将範曰く、この作品は本来、主人公である往路が頻繁に
未来と過去を行き来しつつ、破天荒な活躍をするというストーリーだったとか。


しかし、掲載誌が発売される直前になって、方針の大転換を命ずる神の声が…と
やや、歯切れの悪いコメントを残しています。


方針の大転換を命ずる神の声…というのはやはり、掲載誌のカラー的に
元々の予定していたストーリーがあまり合わなかったということで
担当編集からの提案があったのではないかと、推測できます。


伊達将範は、自分の力不足を認めていますが、それでもある程度の
風呂敷は畳んで終えているわけですから、その点は評価されるべきだと思います。
というか、元々のストーリーのほうも読んでみたかったですね。


さらに、伊達将範はぶっちゃけていて、最初のオファーとしては
女子高生メイドとエロゲーを作るお話」だったとか?
この話が本当であれば、全く違う内容になってしまった経緯も知りたいところですが…。
まぁ、作者的に墓場まで持っていくような類の話になるのでしょうね。


総じて、何とかソフトランディングさせたものの、物語としては
謎も残り、すっきりしない話ではあるので、その点ではちょっと残念な作品でした。
ただ、作画の大堀ユタカが描くJSキャラは文句なしに可愛いですね。
今後の別の作品も発表されれば、期待したいところです。

個人的評価(5段階) ★3

1巻の感想はこちらから
2巻の感想はこちらから





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