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2016/11/24  re:teen 繭の中でもう一度10代のキミと会う 1巻 [電撃コミックNEXT]




原作 伊達将範
作画 大堀ユタカ


時が止まった「繭」の中で、13年前の謎を追う!


舞台は西暦2037年。
13年前に突如現れた、澄浜コクーンという謎の現象を
食い止めるべく、派遣された我高往路(がたかおうろ)
体験する、奇妙な物語…。


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2037年の日本。
日本は、ひとつの危機に直面しています。


2024年に発生した、澄浜市という場所で起こった
澄浜コクーンという現象です。
ちなみに、コクーンは繭という意味です。


2024年の10月。澄浜市全体を覆う、謎の光が発生。(あたかも街全体をすっぽりと覆う繭のような光なので澄浜コクーンと呼ばれています)
澄浜市は外部からの干渉を一切遮断する、完全に孤立都市となります。
数々の研究者が、この謎の現象を解明しようとしましたが、その謎は13年たっても解明されていません。
先に書いた通り、この光はありとあらゆるものの侵入を拒むからです。


そして、その繭は徐々に徐々にではあるものの、その大きさを拡大しているということ。
このまま拡大していけば、将来的にはどうなるかわからない。
まさに、研究者達はお手上げの状態の一歩手前まで来ている状態なのでした。


しかし、この強力な繭も、例外が一つだけありました。
それは、事件発生以前に澄浜市に存在していた物質だけは通れるということ。
澄浜市由来の物質だけは、侵入出来ることがわかっているのです。


そこで、このコクーンへの潜入調査の白羽の矢が立ったのが
主人公である我高往路。現在は、軍人でもある往路は
今では数少ない澄浜出身の人間です。


同じく、澄浜市由来の物質だけで構成した2Xという機動兵器を駆り
13年越しの故郷に、往路は戻ることとなります。
果たして、コクーンの内部はどうなっているのか…。


往路には、13年前。親友と呼べる取り巻きが3人いました。
そしてもう一人。本名はわからないけれど、「Q」という愛称で呼ばれる人物。


13年前の3月。Qは往路に対して、重大な秘密を打ち明けると唐突に告げます。
二人だけの秘密を打ち明ける…それは決して少年たちのちょっとした秘密ではなく
この国の未来すら決めかねない重要な話であるとQは告げるのでした。


唐突に告げられた親友の意味深な一言。しかし二人は小学生。
Qの大げさと思えるような話に往路は、あまり興味のないような素振りをするのでした。
翌日の午後3時にまた会おうという約束をして、往路はQと別れます。


しかし、この約束は永遠に果たされることは無くなります。
翌日、他の親友…一姫(かずき)、タカ、唄緒と遊んでいた往路。
遊ぶことに夢中で約束の時間に、Qの元に行けなかった往路。
Qは待ち合わせの廃工場で、雷による火事に巻き込まれ死んでしまったからです。


Qの亡骸を前に、自分の行動の軽率さを悔いる往路。
この件がきっかけで、他の3人とも疎遠になり、3人共悲劇的な顛末を歩むことになったようです。
そして、その半年後に澄浜コクーンが発生し、たまたまその時に澄浜を離れていた
往路だけは、今コクーン外におり、他の3人の消息は不明という状況なのでした。


13年前。果たしてQは何を往路に伝えたかったのか?
コクーンの発生とQが伝えようとしていたことに、何か関連性はあるのか?
あの時の謎が解明するのか…一縷の望みを託し、往路はコクーンへと突入するのでした。


コクーンの中へと突入した往路でしたが、光に呑まれ
2Xは制御不能になります。指令室との通信も不可能になり
往路は、外部からは消息不明状態となります。


光に呑まれた往路が気がつくと、そこはどうやら澄浜市内に入った模様。
しかし、気づくと自分の身体が縮んでいることに気づきます。
どうやら、そこは自分の記憶にある13年前の澄浜市であるようです。
自分の身体が縮んだだけではなく、何とここは実際に2024年の
Qが死ぬ前日の澄浜市であることが、再開した3人の親友の1人…
一姫(通称ヒメ姉)によって、明かされます。というか、3人にとっては2024年のままなのです。


コクーンの拡大を止める軍の任務と同時に、自分の幼少の頃の記憶を辿る往路の奇妙な冒険が始まります。


と、導入部分を書いてみましたが、いわゆるタイムリープものですね。


タイムリープものは、漫画では良くある状況の一つではありますが
この作品で面白いのは、澄浜コクーンというごくごく限られた部分のみ
時間が止まっている(と思われる)点ですね。


しかも、その中での時間経過などが起こっているのかが不明。
少なくとも、2024年の10月に起こったコクーンより、中は過去になっているのですから。


この謎の現象・澄浜コクーンとは一体何なのか?
見た目は子供、頭脳は大人になっている往路少年の活躍に期待です。


というわけで、話の性質上、JS(女子小学生)が色々と活躍する漫画でありますw
そちらの表現が好きな人には、たまらない漫画かもしれません。


特にヒメ姉は、小学6年生と思えないような大人びた態度(いいとこのお嬢様。往路の姉貴分)と
年相応、或いは往路よりも下と感じさせるような、様々な表情を魅せるキャラになっており
往路に好意も持っていることから、ギャルゲーのヒロインみたいな感じになっております。


Qが死ぬ前日の世界にタイムリープしたということで、今度こそ往路はあの
悲劇を起こさないようにするために、奔走しますが、コクーン内の往路は
どうやら、新たに突入した往路で存在が書き換わっているようで、(過去に戻った往路がヒメ姉の家にいたら、捜索願が出されていた)歴史の改変とか
その辺りは、若干ボヤっとした設定になっています。澄浜コクーンという
元々が非常識な現象という設定の勝利でしょうか。


Qが知っている謎を往路は追っていきますが、この巻ではまだ導入部分の
描写に多く費やされているので、先の展開はまだまだ読めません。


大堀ユタカの絵はなかなかにヒロインキャラが可愛く、キャラも魅力的な登場人物が出てきてますので
これからの展開とコクーンの謎の解明に期待したいところですね。


個人的評価(5段階) ★4




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