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2016/10/28 藤原伯爵の受難 3巻 [シリウスKC]




作者 青辺マヒト


こじらせ女子・志津香。少しだけ前を向く。


3日連続でレビューしてきた藤原伯爵の受難。
本日が最終更新になります。この巻で完結です。


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前巻の終わりで、志津香と関わりの深い、藤川カオル(後ろ姿)が登場してきた訳ですが
この巻の最初からすぐには出てこないようです。
最初の話は、いつも通りの姉妹の平常運転的な話。


話が進むに連れて、黒川ひろきとはるかもちょこっと出番が増えてます。
ひろきはより、ユメコと仲良くなり、はるかは自分のオタク趣味を志津香に
肯定してもらったところから、多少前向きになったようです。
ただし、男の娘…としてですが…。本人は幸せそうなので良しとしましょう。


途中では、今までの因縁の相手、白蝶とも決着が。
今までの白蝶の言動や行動から、白蝶は現実世界では決して上手く行っていない…
すなわち、志津香と同じような境遇である人間であることが、志津香によって喝破されます。
自分のことは棚上げですが、この作戦で白蝶は完全に凹まされる(志津香の想定外ですが)こととなり
白蝶は、自分の今まで行ってきたネット上での活動をやめることになります。
最終的には、彼(2巻で男だとバレてます)も、また前を向いたことになりますかね。


そして、後半のほうでは、前巻の終わりで後ろ姿だけ登場した
藤川カオルが遂に登場。生放送を行う志津香の姿をたまたま発見していた
カオルは、志津香の17歳の誕生日に、サプライズ的に志津香の前に姿を現すのでした。


そして、そのままシーズーとしての志津香の生放送を行うことを決定。
藤川カオルにとっての藤原志津香の存在を閲覧者に嬉々として語るのでした。


しかし、志津香としてはモヤモヤが残る状態。
最初は、カオルに任せて、偽りの自分を見せていたものの
ユメの不器用な愛情表現で、自分の本音をさらけ出すことを決意します。


その後は、生配信の中で自分がどういった人間かであるかを
カミングアウトし、生主のシーズーとして活動を終えたのでした。


放送後に、カオルに対して自分の今までの感情を正直に話すシーズー。
しかし、カオルは決して幻滅するわけではなく、2人の友情は壊れなかったようです。


そしてもう一人、今まで姉に対して素直になれなかったユメコが
まさかの志津香にキス。うーむ。タガが外れてしまったようですな。


そんな一悶着があって、志津香を始めとする周りの人間は
少しづつ前を向き始めたようです。学校に復帰はさすがにできなかったものの
黒川ひろきの実家が営む、黒川書店で働くようになった志津香。


今まで、姉に対してつっけんどんな態度を取ってきたユメも
自分の気持ちに少しだけ素直になれたようです。
でもまだちょっとぎこちない。いつまでも仲が良い姉妹でいきそうです。


2人の生活がまともになったことで、伯爵は受難から逃れられるようになりました。
しかし、今までの喧騒から比べると、ちょっと寂しさもあるかも?
大団円とまでは行きませんが、日常系の漫画としては良い締め方かなと思いました。


というわけで、この巻で最終巻。
まとめ方は綺麗でしたが、もう少しサブキャラを含めた
それぞれの話が見たかったかな…というのが正直なところです。
2巻の感想でも書きましたが、作画は安定していると思いますので
次の作品があれば、また読んでみたいとも思います。


個人的評価(5段階) ★3

1巻の感想はこちらから
2巻の感想はこちらから




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