2016/08/02 おとなのしくみ 1巻 [アスキーコミックス]
作者 鈴木みそ
今から、20年以上前に、ゲーム雑誌の「ファミ通」で一回4ページというちょい枠で
連載されていた鈴木みそによる、ゲーム業界の裏側(しくみ)を語った
ルポ風漫画「おとなのしくみ」を紹介します。
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今から20年以上前ですと、生まれてすらいない…という方も
もしかしたら、この記事を読んでいる方には居るかもしれませんね。
時代は、初代PSやSS(セガサターン)、そしてニンテンドウ64が出た・出る前の頃から
連載が始まっており(1994年頃)、実はその頃、ちょうど個人的にファミ通愛読者だったので
この漫画は、当時必ず掲載されていたのを読んでいたのですね。
業界の裏側ということで、内容はかなりキワドイものがあります。
例えば、クソゲー(本当につまらない時間と金の無駄とも言われるゲーム)のしくみ(各話のタイトルは○○のしくみとなっている)といって
2週連続で、クソゲーがなぜ生れ出るのか、その理由ですとか、業界的にマイナスな話も結構あります。
まさかの、海外の違法コピーについての話もあったり…。
あと、たまにゲームに全く関係ない鈴木みそのエッセイ的な話があることもありますね。
ちょうど、このおとなのしくみが連載されていた頃というのは、CS(コンシューマー。家庭用)ゲームが
一番脂の乗っていた時期でありました。このようなキワドイ漫画が、ゲーム業界最大の雑誌と公称していた
ファミ通に連載されていたということが、色々と寛大だったんだなぁと時代を感じるものとなっています。
絵はすっきりとしていて、見やすいのですが、内容が内容だけに、この漫画は
とにかく解説の文字が多い。4ページでひとつの題材を描ききるのはなかなか難易度が高かったのでしょう。
内容を詰め込むために、コマ割がかなり小さくなっていて、そこに文字情報でびっしりと埋められている。
漫画は主に絵を見るものと捉えている方は、この文字の多さに萎えてしまうかもしれません。
目が悪いと、ちょっと読むのも厳しいかも?(実感済みw)
今読むと、当然ながら20年以上前の話で、内容が古いということもありますが
当時のゲーム熱を感じられる一冊となっていると思います。
当時のゲーム業界を知るための資料としては、なかなかに参考になる作品だと思います。
鈴木みその、今後のゲーム業界予想的な記事もありますが、その答え合わせをしてみるのも一興かも?
それにしても、当時のファミ通はこのおとなのしくみも含め、個人的には
なかなか楽しんで読んでいた雑誌だったのですが、今のファミ通はもう…(略
せめて、ゲーム帝国とか復活すればまだ見る気も出ますが、もはや無理な願いなのでしょうね。
個人的評価(5段階) ★4
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