2013/09/11 ハイスコアガール 1巻 [ビッグガンガンコミックススーパー]
漫画 押切蓮介
俺より強いやつに『待ちガイル』。
帯で爆笑。そして、即購入。
いや、この帯は反則な販促でしょうww(上手いこと言ったつもりか)
しかも、その帯にはガイル少佐の凛々しいお姿が!
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時は20年ほど前の1991年。
アーケードで当時旋風を巻き起こした、カプコンによる格闘ゲーム
ストリートファイターIIを起点に物語はスタート。
バカでアホで運動も勉強もまるでダメ。容姿も冴えない小学生・矢口ハルオは
ただ1つだけ、人には負けない特技を持っていた。
それが、ゲーム。
学校では、劣等生の最たる見本のようなハルオも、ゲーセンに行けば
なかなかの腕前で、スト2の対戦で年上プレイヤーにも連勝出来るぐらいのストイックなゲーマー(戦い方はお世辞にも綺麗とは言えない、時には卑劣な手も使うのだが…w)
そんなハルオの同級生に、大野という女の子が現れる。
学校では、お嬢様であり人望もあり成績も優秀。男子からも憧れの的。
まさにハルオとは対極の位置に居る女の子。
しかし、その大野もまた実は隠れゲーマーであり
その腕前は、ハルオですら舌を巻くほどの超絶的腕前。
どれぐらい上手いかと言えば、スト2のテクニカルキャラであるダルシムを使って、小キックのみでCPU戦を1コインクリア出来るほどの腕前(これは分かりにくいw)
学校での勉学などは愚か、得意なゲームでも負けてしまう大野に
ハルオは、半ば悔しさと対抗心と、そして憧れを抱きます。
そして、徐々に二人は心をゲームを通じて通わせて行くのです。
要は、ゲームにかこつけたラブコメなのですが、ラブコメとゲームを融合させてしまう
押切蓮介の非凡なセンスに脱帽です。
作中内では、当時のゲーセン事情やゲームなどが時にはゲーム内の画面をキャプチャしてまで出てきており、当時、それらのゲームにはまった人は懐かしい気持ちで見れるのではないでしょうか。
今ではアミューズメントパーク(スペース)とか言われて、開放的な空間になっているところが多いゲーセンですが、そのゲーセンがまだアンダーグラウンド的イメージだった頃の「空気」を巧く描写しています。
つまりは、ラブコメが本筋ですが、1990年代に当時のゲーセンに行っていた人は
四の五の言わずに読め!と声を大にして言いたいわけです←
無口で表情をほとんど変えない大野も、時に怖がったり寂しがったり、ハルオと一緒にゲームをやりたがったり…。
他の同級生に見せない顔を、ハルオだけには見せているという点で
ラブコメ要素としても、王道ながら、その手の話が好きな人のニーズにも応えているのが素晴らしい。
当時のゲーム事情を良く知る人であれば、思わずニヤリとしてしまう描写も多いので
ラブコメとしても、ゲーム漫画としてもオススメの1冊です。
と言うか、おそらくハルオはワタクシより1つか2つ上ぐらいのほぼタメ年なので
かなり、この漫画が描写しているシーンに見覚えがあるような雰囲気を感じ取ることが出来ます。
将来のことも考えず、対戦ゲームに没頭したあの頃に戻りたくなったな…。
ちなみに、実際に手に取らないとわからないですが
コミックカバーには、格ゲーのコマンドが浮き出ているかのように加工されています。
個人的評価(5段階) ★5
ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
- 作者: 押切 蓮介
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/02/25
- メディア: コミック
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